GoogleはPixel 6以降で利用できる「消しゴムマジック」「カモフラージュ」といったAI処理の一部を、iPhoneや他のAndroid端末でも利用できるようにしたことを発表していた。
提供時期は「順次」としていたが、筆者の環境でも「消しゴムマジック」が利用できるようになったので、今回はiPhoneで使用した感想をまとめていく。
iPhoneで消しゴムマジックを使うにはどうすれば良いのか?
iPhoneでPixel 7などと同じく「消しゴムマジック」を利用するには「Googleフォト」アプリのダウンロードと、Google Oneのサブスプリクション契約が必要になる。
Googleフォトは複数の端末で写真を共有したりする際には便利なアプリだ。無料プランでは15GBまでのアップロードが可能だ。
Google Oneの料金は画像の通りだ。iPhoneで「消しゴムマジック」を利用するには月額240円のプランを利用することが必須となる。
Google Oneを契約している筆者。確かにiPhoneでも「消しゴムマジック」の表記が現れている。
消しゴムマジックをiPhoneで使ってみた
今回のアップデートはGoogle One利用者向けとなるが、iPhoneでもこの「消しゴムマジック」が利用できるようになった。
iPhoneでも検出精度はPixelと同様だ。iPhone 14 Proで試した限り検出精度や速度、処理の遅延は感じられなかった。
処理前
処理後
Pixel固有の機能であったが、iPhoneでも綺麗に処理できていることがわかる。
その一方で、iPhone SE(初代)やiPhone 7などの古い機種では、対象の検出に時間がかかった。これはNPUの有無が大きく影響していると考えられる。
この消しゴムマジックはiOS15以降の端末が必須としているが、実質的にはiOS 16にアップデートできる機種だと望ましいものだ。
iPhoneユーザーでもPixelの高度な画像処理を楽しめる。1ヶ月お試しでもアリ
さて、消しゴムマジックがiPhoneやPixel以外のAndroid端末にも開放されたことで、実質的にPixelの売りである機能のひとつが利用できるようになった。
正直なところ、Pixelとは処理速度や検出精度に差でも作るのかと思っていたが、そんな事はなさそうだ。iPhone 12くらいまでならPixel 7などと同じ感覚で利用できた。
iPhoneで消しゴムマジックを利用する際は、Google Oneの有料プラン加入が必須となる。これに関しては、1ヶ月単位で利用できるので「お試し」感覚で利用できる。
高度な画像処理の割には月額240円と安価でもあり、クラウドストレージ付きのフォトエディタとして利用するのも悪くないはずだ。
興味がある方はぜひ使ってみてほしい。