先週の金曜日、アスキー主催でGalaxy S23シリーズのトライイットイベント。「Galaxy S23シリーズ 実機レビュー会」が行われた。筆者はたまたま抽選に当たったので、今回はその際の簡易レポートとサムスン電子ジャパンの前島さんへのインタビューとなる。
Galaxy S23シリーズ最速レビュー会。筆者は現地参加だった。
- Galaxy S23シリーズのレビュー会を振り返る
- メーカーの方に尋ねたGalaxy S23シリーズ。色々聞いてきました
- Galaxy S23最速レビュー会。やっぱり触れば触るほど良さがわかるスマートフォンだった
Galaxy S23シリーズのレビュー会を振り返る
今回はアスキースマホ総研の面々に加え、サムスンジャパンの前島さん、家電芸人のユウキロックさんを迎えたトークセッションとなった。
主に内容としては基本的なスペックを皮切りに進化したカメラ性能、新型プロセッサーで変わる体験といったところを重点的に紹介した。
まずは各機種の基本的なスペックから紹介された
Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxyについても説明された。ベンチマークスコアで見ても性能向上が見て取れる。
クアルコムジャパンの福井さん
プロセッサーの項目では、クアルコムジャパンの福井さんがオンラインで参加。Snapdragon 8 Gen 2プロセッサーの性能の高さ、レイトレーシング対応といったところを主にアピールしていた。
また、今回のGalaxy S23向けには一部動作クロックが向上した「for Galaxy」を冠するものになっており、長年の提携があってこその提供としていた。
リアルタイムレイトレーシングにも対応するSuapdragon 8 Gen 2
その後には実機を用いた特徴紹介となった。進化したナイトグラフィ(夜景モード)や、マルチタスク機能、隠れた機能や端末デザインの意図などが紹介された。
筆者としては直射日光下で画面の色調整が行われる機能が、S23シリーズでは屋内等でも最適化されるようになったこと。
セルフィのチューニングが地域ごとによって違うこと(各国の美的センスなどを考慮している)を知れたのは良かった。
Galaxy S23 Ultraは特に重点的に触れられていた
高いカメラ性能もアピールされたGalaxy S23 Ultra
1時間ほどのトークセッションの後は、実機を用いての体験も可能だった。
日本向けの展示では初のオンライン接続された状態となっており、各種ゲームの体験や撮影した写真を持ち帰るといったことも可能だった。
会場ではGalaxy S23/S23+/S23 Ultraをひと足先に体験できた。1番人気はやはりGalaxy S23 Ultraで、筆者が試す間もなく体験機が埋まっていた。参加者は各々写真を撮り比べたり、最新機種のパフォーマンスを確かめていた。
Galaxy S23 Ultraについては純正アクセサリーもいくつか展示されていた。
体験機には技適マークがついていた
型番的には米国版のLDUだったので、近いうちにGalaxy Harajukuなどでもインターネット接続したGalaxy S23を体験出来るかもしれない。
配信内でも言われた「原神」も体験できた
歴代の「Ultra」を冠する機種との比較もできた。4台並ぶと圧巻だ
メーカーの方に尋ねたGalaxy S23シリーズ。色々聞いてきました
せっかくだったので、サムスン電子ジャパンの前島さんからGalaxy S23などにについていくつかお話を伺うことができた。
サムスン電子ジャパン 前島さん
筆者
この Galaxy S23シリーズについて、日本のユーザーにはどのようなところを体験してほしいですか?
前島さん
Galaxy S23シリーズは高性能なプロセッサによって、普段の体験をより一層上質にできるスマートフォンに仕上がっています。その意味ではカメラ、画面性能、高いパフォーマンスも全て体験してほしいですね。
特にユーザーからの意見も多かった発熱対策には、全機種でベイパーチャンバーを採用しました。電力効率の高いSnapdragon 8 Gen.2 を採用したことで、前作に比べても大きく発熱が抑えられています。これはゲームはもちろん、長時間の動画撮影などでも大きな効果があります。
皆さんには、あらゆる点でさらに進化したGalaxy をぜひ手に取ってほしいです。
筆者
「for Galaxy」とついたSnapdragon 8 Gen 2 ですが、動作周波数以外には何かカスタマイズされているのでしょうか?
前島さん
今回、初めてクアルコムさんからも「for Galaxy」とついたSnapdragon 8 Gen 2を提供していただくことになり、より高いパフォーマンスを実現しました。同社の福井さんのお話の通り、長いパートナーシップの結果と言えるものです。
動作周波数の向上以外では、各種アプリの最適化などもクアルコムさんと連携して行っており、他社のスマートフォンよりも良い体験ができるようにチューニングしています。Galaxy S23シリーズではパフォーマンスだけでなく、バッテリー持ちや通信安定性などもベストな仕上がりとなりました。
筆者
今後、Galaxy S23シリーズなどのハイエンド機種を公式ストア等でキャリアフリーの形で展開することは検討されているのでしょうか。
ハイエンド機種については、日本ではキャリアさんでの購入ニーズが大きいという背景があります。
それでも、お客様の中にはSシリーズといったハイエンド機種をキャリアフリーで欲しいという声があることは承知しており、こちらについては検討させていただいています。
筆者
端末のカラーリングは「市場の声を反映している」とおっしゃられていましたが、今後は海外のような「サムスンストア限定色」といった展開も行う予定はありますか?
前島さん
端末のカラーについては、様々な意見をいただいておりますが、今のところ日本における限定カラーは深く検討されていません。
ただ、実際にGalaxy Z Flip4では、海外展開カラーやBespoke Editionを求めるお客様の声も聞いております。端末のカラーは、市場の声を反映しての展開となります。これらの限定色も声が多ければ、前向きに検討していきたいと考えております。
端末のバックパネルのカラーを選択できるGalaxy Z Flip4 Bespoke Edition。実はGalaxy Harajukuで展示はされている。
筆者
最後になりますが、この2月28日に日本におけるブランディングがグローバル同様に「SAMSUNG」という形になると報道発表されました。これについては、大きな意図があったのでしょうか。
前島さん
おっしゃる通りで、ブランドイメージの変更は大きな変化となりました。
正直、社内でも様々な意見があったのですが、日本での市場展開が好調なこと、Galaxy を利用しているユーザーの声や各種調査の結果を判断してこのタイミングでの変更となりました。
Galaxy S23最速レビュー会。やっぱり触れば触るほど良さがわかるスマートフォンだった
最後になるが、先行してGalaxy S23 Ultraを利用している筆者からすると、今年のGalaxy は「完成された」ものになっている。
どの機種もスマートフォンとして完成され、使いやすくなっていることを再確認できた。
筆者はGalaxy S23 Ultraのユーザーでもある
なお、今回のイベントの写真は全てGalaxy S23 Ultraで撮影しており、後ろの方の席でもスピーカーの表情を綺麗に捉えることが出来た。
参加したユーザーの意見もおおむね好評で、Galaxy S23シリーズを乗り換え候補にしたいという意見も多くみられた。他のユーザーとも意見交換できた有意義なイベントだった。
企画してくれたアスキーさん、端末を提供してくれたサムスン電子ジャパンに感謝したい。