日本からも多くの人が訪れる観光地でもある香港。100万ドルの夜景などと名高い著名な観光地であると共に、実は、スマートフォンについてもある種のメッカであることはご存知だろうか。
世界中のスマートフォンが集まる街。香港
香港は貿易の中継地点という土地柄の関係だ。このため、アジアのハブとも言われるくらい、古今東西のあらゆるものが売られている。
スマートフォンに関しては「先達廣場」と呼ばれる場所に多くのお店が集まっており、最新スマホからちょっと懐かしいスマホも揃っている。ここで揃わないスマホの方が少ないと言ってもいいくらいのものだ。
先達廣場は旺角(モンコック)にある。地下鉄の駅を降りてすぐのポイントだ。
この近くには、スマートフォン関連ではキャリアショップのほか、Xiaomiのアンテナショップである「小米之家」がある。
最新のHuawei Mate X3をはじめ、VIVO X Flip、MEIZU 20 Proなども購入できる。
最新のXiaomi 13 Ultraもお試しできる
香港は地理的にも中国の深圳や広州から近いこともあり、中国メーカーの最新機種もほぼタイムラグなしで入ってくる。
ここからは筆者が見つけたお得な端末を見ていこう。価格は香港ドルとなるので、この数字に17をかけるとおおむねの日本価格となる。
後継機が早く出たこともあってか「Xiaomi 12」はかなりお得な価格となっていた。12/256GBの上位モデルで2280HKD(3万9800円前後)となる。
折りたたみ端末のほか、カメラ性能の高いHuaweiのスマートフォンも人気だ。価格を見るとMate 40シリーズは5Gが利用できる関係で値段がなかなか崩れない。
Huawei P30 Proも約3万円台をキープするなど人気を裏付けるものだ。
その一方でHuawei P50 Proは5万円台とかなり安価だ。画面に傷のあるものではあったが、日本で買うよりもはるかにお得だ。
このASUS ROG Phone 5はTencent版となるが、約3万7000円と破格の商品になっていた。
Galaxy S23も約9万円と手に届く価格だ。
探しているとAQUOS R6もあった。約3万5000円と日本より若干安い価格となっていた。
それでも全てのスマホが安いわけではない。香港でも人気のiPhoneは高価な印象だった。
香港にスマホを買いに行く旅行。割とアリかも?
筆者はスマホオタクなので先達廣場など天国以外の何物でもないが、他にも深水歩などのスポットもスマートフォンを購入できる。
深水歩もスマートフォンや"あやしいガジェット"を買うならオススメのポイントだ。
なお、あまりに安い商品も多いので、ついつい多く買ってしまう方もいることだろう。その際は金額に気をつけることが大切だ。
個人目的でも20万円を超えるものは税金がかかってくる。超えてしまった場合は必ず税関にて申請を行おう。
※ライター等が携帯を買う場合、レビュー等で利用する"仕事道具"とする場合は「商用サンプル」という扱いになる。この場合は購入したもの全てに消費税がかかる。
また、はなからメルカリ等で売却する場合も必ず税関での申請が必要だ。
あと、多くの場合香港で購入した携帯電話には技適マークがない。どうしても利用したいなら特例認証制度などを用いると良い。
また、香港は日本に比べると物価は高い。参考までにコンビニのジュース(500ml)は大体250円、おにぎりは200円と言ったところだ。安いのはスマホと電車の初乗り運賃くらいだ。
庶民的な料理店は安価だ。モーニングメニューで600円前後
2階建の路面電車(運賃50円)に乗ったり、スターフェリー(片道50円)の上から夜景を眺めるのも香港旅行の醍醐味だ。
また、先達廣場の注意点としては全体的にお店が開くのが遅い。大体13時以降に行くのがひとつの目安となる。
スマホについては日本で買うよりも安いものが多い香港。筆者としてはスマホを買いに香港に行く旅行はありだと思う。
複数台買って日本で売れば、機種によっては旅費が無料になることもあるように思える。その場合は口を酸っぱく書くが、必ず税関への申請が必要だ。用途の偽りは脱税となる。
その一方で売っているスマートフォンの性質、英語での交渉や状態チェックが必要なことなどを考えたら上級者向けかもしれない。
特に業者によっては、画面の傷を隠すためにガラスフィルムを貼り付けて分かりにくくしたりする輩もいる。この辺りをしっかり見極められるかも大切だ。、
ただ、もしかしたら日本で買うお金で、香港に行ってスマホを買ったら実質無料の香港旅行…なんてこともできるかもしれませんね。