シャープは本日、ハイエンドスマートフォンとなる「AQUOS R8 pro」を発表した。7月上旬以降の発売を予定しており。取り扱いキャリアはドコモ、ソフトバンクが予定され価格や発売日は現時点では未定だ。
AQUOS R7から正統進化を遂げたハイエンドスマートフォン
AQUOS R8 proを一言で言うなら、この言葉がぴったりのスマートフォンだ。AQUOS R7のコンセプトをそのままに、Snapdragon 8 Gen.2の高いスペックを組み合わせたことで、高いレベルを実現した機種となっている。
AQUOS R8 proのキャッチコピーは「日常をもっと刺激的に」といったものだ。カラーはブラックのみのようだ。
カメラはライカチューニングだ。レンズも引き続き「SUMMICRON」を冠する
メインカメラは4720万画素の1型センサーを採用。恐らくIMX989を採用しながらも、筐体設計の関係で若干切り抜いての仕様と考えられる。また。光学式手振れ補正には非対応となっている。
チューニングはドイツ ライカカメラ社が担当し、今作も高いクオリティを達成しているという。
AQUOS R8 proの売りのひとつが「高速なRAW処理」「HDRの連写機能」となっているが、これこそSnapdragon 8 Gen.2とソニーのIMX989が成せる組み合わせだ。まさに本領発揮といったところだ。
初のスペクトルセンサーを採用
AQUOS R8 proでは初の「スペクトルセンサー」を採用している。このセンサーは波長を検出できるもので、高速な被写体検出や適切なホワイトバランス設定などに大きく寄与してくるものと考えられる。
また、暗所でのオートフォーカス補助などにも利用できるので、使い勝手も一部向上する形となる。これによって。高度な被写体検出を可能にし、最適な設定で撮影できるという。
放熱設計を強化!カメラ以外もしっかり使えるスマートフォンへ
AQUOS R8 proはカメラばかり強化したスマートフォンではない。普段使いでもしっかり利用できるように仕立てたバランスの良さも特徴だ。
AQUOS R8 Proではカメラリングに熱を逃がす構造のようだ。
AQUOS R8 proはカメラリングをヒートシンクとして扱うことで熱を逃がす「新発想の放熱設計」を採用している。確かにSoCとイメージセンサーは熱源となるので、冷却できるのなら好ましいものだ。
この設計によってカメラ使用時の処理落ちを防ぐとともに、ゲームプレイ時のパフォーマンス低下も抑えることができるという。同社の資料ではAQUOS R7比較で発生熱量を30%も抑えられた結果となっている。
この辺りはSnapdragon 8 Gen.2やシャープのチューニングによるものだ。
このほか、「ドルビービジョン」「ドルビーアトモス」にも対応し迫力の映像視聴体験を可能にしている。Qualcomm Sonic Maxに対応した高速指紋センサーや、Qi規格の無接点充電も引き続き搭載される。eSIMも利用することができ、DSDVにも対応だ。
画面スペックあたりもAQUOS R7から引き続きといったところだ。画面については従来比較でブルーライトを抑制した「目に優しい」ディスプレイとなっている。
画面の美しさをそのままに、ブルーライトを抑制することに成功している。
AQUOS R8シリーズでは最大3回のOSアップデート、最大5年のセキュリティパッチ配信を行うとしている。長く使いたいユーザーにも安心して利用できる機種に仕上がった
また、AQUOS R8 troでは認定アクセサリーとして、「レンズフィルター」を装着できるケースが販売されることになっている。こちらは49mm経のフィルターを利用できるようだ。
フィルターによって更なる表現が可能となり、より追い込んだ撮影が可能になるという。この辺りは純正でフィルターが利用可能なケースをラインナップする「Xiaomi 13 Ultra」にも通づるものを感じる。
ある意味課題をひとつひとつ潰しながらも、着実に進化を遂げてきたAQUOS R8 pro。シャープの日本における「カメラスマホ」というイメージ付けもそろそろ形になってきた。
筆者も発売を首を長くして待ちたいところだ。
AQUOS R8 pro スペック
SoC:Snapdpagon 8 Gen.2
メモリ:12GB
ストレージ:256GB(SDカード利用可能)
画面
6.6インチ IGZO OLED WQHD+解像度
240Hzフレームレート対応 LTPO対応
カメラ
メインカメラ:4720万画素 f1.9(換算19mm)
深度カメラ:190万画素フロントカメラ:1260万画素
OS:Android 13
バッテリー:5000mAh
カラー:ブラック