ドコモは、8月1日にシャープのハイエンドスマートフォン「AQUOS R8 SH-52D」の発売日と価格を発表した。発売日は8月10日。価格は一括価格で14万6850円としており、「いつでもカエドキプログラム」を利用して2年後に返却すると実質価格は8万4810円となる。
AQUOS R8は先行販売されたAQUOS R8 proの弟分に当たるスマートフォンで、画面性能やカメラ性能を抑えつつも、コンパクトかつ高いパフォーマンスを備えた機種に仕上がっている。
カメラ性能はイメージセンサーのサイズは1/1.55型とはなるものの、AQUOS R8 pro同様のライカチューニングとなっており、綺麗に撮影できるとしている。
また3年のOSアップデート、5年間のセキュリティパッチ提供も行うなど、長く使えるスマートフォンとしてアピールしている。
カメラ性能をアピールしている
SoCにはSnapdragon 8 Gen 2を採用し、メモリ8GBのストレージが256GBの構成となる。6.4インチのPro IGZO OLEDによる10億色の色表現、240Hzのリフレッシュレートに対応している点やIP68の防水性能に加えMIL-STD810準拠の耐久性をアピールしている。
さて、今回のAQUOS R8は14万円という価格を突きつけられると「厳しい」と言うものが率直な感想だ。競合にあたるGalaxy S23は12万円台、iPhone 14も12〜13万円に収まっていることもあって「メーカーの攻めた製品」ながらキャリアの価格設定が少々ズレているように感じる。
加えてドコモ専売という売り文句だが、近年の魅力的な選択肢の中では、シャープがAQUOS R8 proとの差別化で見出した「コストパフォーマンス」という強みを生かせていないことが惜しい。
それでも手頃なサイズで長く使えるスマートフォンと言う立ち位置では、AQUOS R8は存在感を示してくれる機種と考える。
ライカ監修のカメラと、長期アップデートと物理的に強い耐久性という大きな差別化要素をひっさげて、ドコモのラインナップに彩を持たせることができるか注目したい。