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【Zenfone継続!続報あり】ASUSのスマートフォン「Zenfone」が終焉か?事業整理の一環で関連従業員を解雇をしたと台湾メディアが報じる

この記事には最新の続報があります。最新情報については以下をご確認ください。

www.hayaponlog.site

 

 

 ASUSのスマートフォンである「Zenfone 10」が同社の最後のスマートフォンになるのではないかと、台湾メディアが報じている。同社が行っている事業整理を理由とするもので、これが事実であればスマートフォンの市場から「コンパクトハイエンド」の選択肢がひとつ減ってしまうことになる。
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 台湾メディアの情報によると、同社は採算性や収益の悪い部門の再編、事業整理を行っており、これに伴い各部署で人員の移動等やレイオフが行われているようだ。既にスマートフォン部門に移動となった人員が、短期の勤務の後に解雇になった例にも触れている。

 その事業再編のひとつとして、スマートフォン部門を他部門と統合することが示唆されている。その結果として、Zenfoneについては先日発表した「Zenfone 10」を最後にシリーズそのものが終焉する可能性を示唆した。

 また、再編先部門はゲーミング製品を手がけるROG関連部門が最も有力的だと同紙は指摘している。このため、ROG Phoneについては今後も生産が行われるものと思われる。

 

 ASUSのZenfoneシリーズは、日本のSIMフリー端末黎明期に家電量販店等で多くの支持を集めたスマートフォンだ。近年では「コンパクトハイエンド」という方向性で市場展開を行い、Zenfone 8やZenfone 9は日本向けにFeliCaを搭載するなどのローカライズを行ったことで高く評価されていた。

 現行のZenfoneは世界的に見るとニッチとなるコンパクトなハイエンドスマートフォンの一角であり、昨年のZenfone9は日本でも10万円となる価格帯でありながら一定のセールスを記録するなど、好調な機種だった。

 

 その後継機となるZenfone 10も発表時には多くの支持を集め、日本でも発売が期待されている製品だ。順当に行けば日本でも発売されることは確実だろうが、翌年以降の後継機についてはかなり見通しが不透明となった。

 日本における競合端末としては、Galaxy Sシリーズをはじめとした6.2インチのモデル、ソニーのXperia 5シリーズなどが当てはまる。その一方で、イヤホンジャックに防水機能などを備えた現行Zenfoneのニッチ路線とかち合う製品はXperia 5シリーズのみとなり、この手の製品を求めるとなればかなり選択肢が少なくなる。

 日本では特に「戦略市場」と位置付けてローカライズを行った製品展開をしていただけに、今回の決定が事実となれば市場にまたひとつ影を落とすものとなる。

finance.technews.tw

www.digitimes.com

 

8月29日続報。Zenfoneも開発を継続するとASUS公式が発表

 

 これらの報道に対しASUSは公式プレスにて、Zenfoneについても開発を継続していると発表。既出の台湾メディア報道を否定する形となった。

 事業整理を行なっていることは事実だが、スマートフォンについては撤退せず、翌年以降のプロダクトにも期待して欲しいとしている。

 ひとまず、公式の発表が出たことで筆者としては安心しているが、同社のスマートフォンの販売台数が振るわず、台湾ではHTCやソニーよりもシェアを落とすなどの厳しい状況が見られる点も事実だ。高付加価値路線となれば台数が減るのは仕方ないが、利益さえ確保できれば持続的な事業として今後も据え置かれるはずだ。慎重に動向を追っていきたい。

press.asus.com