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日本の5G人口カバー率は全国平均で96.6% 1番は大阪府の99.9% 総務省が公表

 総務省は先月、国内の5G通信整備状況を公開し、今年3月までの5G の全国人口カバー率は96.6%となったことを明かした。これは内閣府が主導する「デジタル田園都市国家構想」に付随するインフラ整備計画の目標値となる2024年3月までに全国平均で95%という数字を1年前倒しで達成することになった。

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5G通信も普及が進む

 

 この数字は主要4キャリア(NTTドコモ、KDDI/沖縄セルラー電話、ソフトバンク、楽天モバイル)の申告制となっており、各社の重複エリアも含める形となっている。つまるところ、4キャリアのうちどれかひとつでも5Gが利用できれば人口カバー率としてカウントされる。

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 また、総務省では都道府県別の5Gエリア人口カバー率も合わせて公開した。最も高いカバー率となった場所は大阪府で99.9%、次いで東京都、神奈川県の99.8%、埼玉県の99.7%と続いた。99%以上の数字では他に愛知県、沖縄県、福岡県も入っており、カバー率の高さを示した。

 

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 その一方で十分に5Gの展開が進んでいない地域もあり、人口カバー率が90%未満となった都道府県は6県あった。最も低い島根県で82.0%、次いで高知県が83.2%、岩手県が86.0%と続く。日本で5Gがスタートしてから3年が経過したが、地方では東京などに比べて大きな地域差があることも事実だ。 

 


 また、この数字は人口カバー率であり、通信エリアの広さ、山間部や過疎地域での通信を保証するものではない。基本的に多くの人口が集まる密集地で対応していれば「人口カバー率」は増加するので、あくまで都市部や人口の多いエリアで利用できる確率と考える方がよさそうだ。その意味では、沖縄県の5G人口カバー率が全国トップレベルで高いことも納得だ。


 内閣府の推進する「デジタル田園都市国家構想 インフラ整備計画」では4つの大きな重要業績評価指数が示されており、5G通信については2026年3月までに全都道府県で人口カバー率90%以上、全国平均値97%以上を目指すとしている。