Googleの最新スマートフォン「Pixel 8」シリーズが発表された。カメラ性能やAI性能の強化、7年間のOSアップデートを保証するなどかなり魅力的な機種に仕上がっている。その一方価格もiPhone並みに高騰した形となった。
本記事ではPixel 8シリーズ価格のと同じグレードにあたるiPhone 15並びにiPhone 15 Proとの価格を比較してみることにする。
日本時間4日に発表されたPixel 8
日本では強力なライバルとなることが予想されるiPhone 15
Pixel 8 699ドル〜
Pixel 8 Pro 999ドル〜
iPhone 15 799ドル〜
iPhone 15 Pro 999ドル〜
まずアメリカでの価格をチェックすると、全体的にPixelの方が安価な設定となっている。Pixel 8 ProとiPhone 15 Proが同等の価格設定となるが、カメラ構成など判断するこの製品は上位のiPhone 15 Pro Maxと競合する製品となる。
これを踏まえて日本での価格を見てみよう。全体的に円安が進んでおり、昨年との比較では大幅に値上げしたような価格となってしまう。価格についてはいずれも直販ストア版となるが、同世代のiPhoneと比較すると以下のようになる。
Google Pixel 8 128GB:11万2900円
Google Pixel 8 256GB:12万2900円
参考 Google Pixel 7 128GB:8万2500円
iPhone 15 128GB:12万4800円
iPhone 15 256GB:13万9800円
iPhone 15 512GB:16万9800円
参考 iPhone 14 128GB:11万9800円
Pixel 8の競合となるiPhone 15と比較すると、日本の価格でも全体的にPixelの方が安価な設定となっている。この辺は競合するAppleの端末を強く意識した価格設定になっているようだ。
Google Pixel 8 Pro 128GB:15万9900円
Google Pixel 8 Pro 256GB:16万9900円
Google Pixel 8 Pro 512GB:18万9900円
参考 Google Pixel 7 Pro 128GB:12万4300円
iPhone 15 Pro 128GB:15万9800円
iPhone 15 Pro 256GB:17万4800円
iPhone 15 Pro 512GB:20万4800円
参考 iPhone 14 Pro 128GB:14万9800円
Pixel 8 ProとiPhone 15 Proの価格を比較すると、実はiPhone 15 Proの128GBモデルはPixelよりも安価な設定となっている。その一方、ストレージの多いモデルでは価格差が大きく広がっている形となる。
また、Pixel 8 Proとカメラ構成や画面サイズから直接競合するiPhone 15 Pro Maxは256GBで18万9800円となるため、Pixel 8 Proは倍の512GBの容量でほぼ同じ価格設定となる。
Pixel 8 Proは望遠カメラの構成や画面サイズなどから、競合するのはiPhone 15 Pro Maxが適切だ
その一方、昨年の機種の価格を比較すると、円安の影響を強く受けているように感じる。iPhoneは約1万円の値上げに対し、Pixelに関しては3万円近い値上げとなっている。
これについては、昨年のGoogleが普及を狙って日本向けにかなり攻めた価格設定としたこともあり、その反動といった部分もある。iPhoneの価格を考えると、ある意味適切な価格に戻ったと表現するのが適当だ。
オンラインの発表会にて、米国向け価格の下に日本向けストアの価格が表示されると、円安という状況を生々しいほど感じられる
今回、Googleでは直販となるGoogleストアでPixel 8を購入した方に3万円分、Pixel 8 Pro購入した方に5万円分の後日利用できるストアクレジットを提供している。そのため、どちらの機種でも実質10万円前後で購入できるような形となる。
Googleとしてはストアクレジットを使ってPixel Buds Proや、Pixel Watch 2を合わせて購入することをオススメしているようだ。このほか純正ケースなどのアクセサリーはもちろん、Pixel 7a(6万2700円)をお得に購入するのもアリだ。
また最大7万円の金額がつく下取りサービスも行っており、分割購入も可能としている。そのような意味ではiPhone以上に安く、お手軽に購入する手段は多く提供されている。
iPhoneかPixelか悩ましい時期になってきたが、手持ちの環境などと相談したうえで、興味がある方はチェックしてみて欲しい。