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ライブで電子チケットが表示できない!その理由とスムーズに入場する方法を解説。

 近年、大規模なライブイベントでは電子チケット化が進んでいる。コンビニ等で発生する各種発券手数料がかからないこと、本人確認の効率化や転売対策としても効果的だ。

 筆者も久しぶりにライブに行ってきたのですが、そこでちょっと話題になった「電子チケット」について思うことを書いてみました。

 

 

電子チケットの思わぬ弊害。スマホがネットに繋がらないとチケットが表示できない

 

 今回筆者が参加したイベントはアイドルマスターの「THE M@STERS OF IDOL WORLD 2023」だ。東京ドームを舞台に、5ブランドの作品キャストが一堂に会す大規模なもので、この名前を冠するイベントは実に7年ぶりの開催だ。


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ライブ内容はとても凄かった。両日共に真横をトロッコが駆け抜けた筆者は蒸発するしか無かった。

 

 今回はe+の電子チケットサービスの利用となったが、ここで思わぬことが生じていた。公演直前にチケットがうまく表示されないことがあったのだ。この時は休日もあってか、ライブのお客さんを含めて東京ドーム付近には3〜4万人が集まっていた。現地では情報収集や同行者との待ち合わせ等でSNSが多く利用された。

 時間潰しにアイマスシリーズのゲームで遊んでいた方も多かったことだろう。そのため、開場30分くらい前から断続的に携帯電話が使いにくくなっていたのだ。

 

 これは手持ちではドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルのいずれでも確認できた。主に東京ドームの正面側(水道橋駅側)にいた方は、開演時間を過ぎても繋がりにくいと感じた方もいたことだろう。

 

 ここで問題になったのが電子チケットの表示だ。携帯電話が繋がりにくくなると、チケットを表示するアプリも読み込み画面から進まなくなる。今回はほとんどの参加者が電子チケットだったこともあり、開場時間付近からチケットアプリへのアクセスが集中した印象だ。

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電子チケットの例。スマートフォンアプリにて管理される。

 

 加えて、連番入場する場合は「分配サービス」という形がとられた。この対応は支払いなども含めて現地で行った方も多いはずだ。分配用のリンクをLINEやTwitterで共有しようにも、うまく送付できない。

 仮にSNS等でチケットのリンクを送付できても、アプリ側にうまく繋がらないなどの声が聞こえていた。このため、入場待機列では「電子チケットを表示できない」と対応に手間取る方も見受けられた。

 

 もちろん、アプリ側も対策していないわけではない。チケット表示画面までたどりつけば、以降は仮に繋がりにくい状態でも入場はできる。この辺りの事前告知が大切になると改めて感じた。

 

 この後にも東京ドームで行われたライブ公演に筆者も居合わせたが、改善されていなかった。基地局の増強というよりは「チケットを取り巻く環境の変化」と評価するのが適切だ。

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12月に行われた異次元フェスでも同様に繋がりにくい状態になった

 

入場後の座席確認もひとつの課題か。

 

 電子チケットのもうひとつの課題は入場後の座席確認だ。イベントによっては離席して戻ってくる際に、通路等でスタッフが再度チケットを確認することがある。この際に電子チケットでは難しいところも見受けられた。紙チケットなら半券を即提示できるが、スマートフォンだとなかなかそうもいかない。

 公演中はスマートフォンをマナーモードか電源オフを推奨されるものも多く、電源を切る方も多い。お手洗い等で離席し、戻ってくる際にチケット提示求められ、そこからスマートフォンの電源を入れてアプリ表示…となれば大体1分はかかる。

 東京ドームクラスの公演では、公演や席配置によっては複数回の提示を求められる。手間取って通路に長く滞在してしまうなどの光景も見られた。

 

 

ネット繋がりにくい会場でも、電子チケットでスムーズに入る方法を考える

 

 今後は様々な場面で電子チケットを用いたライブ公演も増えていくはずだ。そのような場面で、スムーズに会場に入る方法をいくつかまとめてみることにする。

 

 

・事前にチケット画面を表示させておく

 

 これは最も間違いのないものだ。会場に入る前や時間の早いタイミングでチケット画面を表示させておくのだ。注意点しては、画面操作によってはチケットが"もぎられて"しまい「入場済み」扱いになる。また、操作タイミングによっては、再度読み込みが必要になる場合がある。

 これについては最悪の場合、本当の意味で入場できなくなってしまう。チケット販売会社もこの辺りは注意喚起しているため、あまり推奨ではないが確実な手段だ。

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イープラスの注意事項を確認すると、入場操作を行うと無効になること、機種変更等でデータが消えた際の再発行はしないとしている。

 

 また、連番者への分配も会場外で行うとスムーズだ。待ち合わせ場所などを工夫すると良いだろう。

 

 

・入場後は席位置がわかる画面をスクリーンショットで残しておく。

 

 公演中にお手洗い等で席を離れる方もいるはずだ。その際にはチケットの日付と座席位置がわかるものを入場後にスクリーンショットで残しておこう。

 公演によっては、再入場時にチケットの半券を求められることもある。スマートフォンの電源をOFFにした状態から電源を入れてアプリを立ち上げると、スタッフへの提示にも時間がかかってしまう。

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このようなものを残しておこう。ギャラリーアプリならオフラインでも表示でき、すぐ表示される。再入場もスムーズに行えるはずだ。

 

•会場や周辺のフリーWi-Fiスポットを利用する

 

 今回のイベントでも会場のフリーWi-Fiを利用できたことで、ことなきを得たという声もあった。その一方で、この設備はどの会場にも必ずしもあるという訳でもなく、多数接続した際の安定性も携帯電話の基地局に比べると劣るものも多い。

 

 Wi-Fi接続にアカウントやメールアドレス登録が必要なものも多いため、事前に設備の有無を把握して準備しておくとスムーズに利用できる場面もあるはずだ。

 

・スマートフォンを3G通信の設定にしてみる

 

 少々面倒だが、スマートフォンを3G接続の設定に変えてみると改善されることがある。3G回線は4Gや5G回線の普及によって、以前に比べて利用自体は低下している。いわゆる「空いている」解散だ。速度は出ないものの混雑時は安定して通信が可能だ。

 かつてはコミックマーケットなどの大規模イベントでも、繋がりにくい場面は切り替えると良いと言われていたが、近年ではauが3G回線のサービス終了しており、ドコモやソフトバンクも3年以内の停波となっている。

 ドコモでは5G通信が使える契約の場合は、3G通信が利用できないものとなっている。これはiijmioやOCN等のMVNOでも同様だ。現状で3G回線を利用できる回線はソフトバンク、端末もiPhone 11より前の機種やAndroid端末に限られる。

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iPhone 12以降では「3G」の項目はないので、この方法は利用できない。(3Gのエリアも利用できるが、4G通信が優先される)


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Android端末には3Gの設定もある。この通信に固定することで混雑時に安定して通信できることがある。

 

電子チケットのライブの時には事前準備が大切

 

 近年のライブでは単なる公演だけでなく、会場にフォトスポットやSNSシェアブースを設けるなど、あらゆる形で盛り上げようとしている。それ以外にSNSやゲームなどの通信もあり、ライブ会場付近は常に多くのトラヒックが飛び交うような形だ。環境によっては、混線して繋がりにくくなることもあるはずだ。

 

 このため、電子チケット化が進むと、会場によっては携帯電話がつながりにくくなるのだ。チケットが読み込めずに「ライブ会場に入れなくなる」といったことも生まれてくる。

 これらの課題が今まで表向きに上がってこなかった背景には、コロナ対応における人数制限がある。数万人というドームクラスのキャパを埋めるような公演がほとんど行われていなかった事などがあるようだ。

 

 今はアフターコロナと言われる時代。日本でもライブ公演における人数制限もやっと緩和され、特定条件下なら「声出し」も解禁された。このようなことは今後も起こり得る可能性あるのだ。

 

 筆者として危惧しているのは比較的郊外で、人が多く入る会場だ。野外フェス会場のように移動基地局車などが出る場合は良いが、そうでないイベントも多い。

 

 筆者としては、特にベルーナドーム(西武球場)は危惧している。立地的に周囲が住宅街ということもあり、基地局設備は都市部に比べてかなり貧弱だ。ライブ等の公演が行われるたびに携帯電話が繋がりにくくなり、3G回線やPHSを利用すると快適と真面目に言われていたのだ。

 

 筆者も連番者と合流したり、帰りの電車の時刻をチェックする際に苦労したのを思い出す。このような環境では、入場時にチケット画面が表示できない等のトラブルも発生しかねないのだ。


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ベルーナドームはライブイベント時に携帯電話が繋がらなくなることで有名な会場だ。

 

 さて、電子チケットは今後の興行においては必須となってくる。その一方で、会場周辺の通信インフラなどによっては、予期せぬトラブルなども起こり得そうな印象を受けた。

 一般の消費者である我々ができる対応は限られている。もし不安であれば、今回紹介した手順をどこか片隅に入れていただければ、何らかの対応は出来るはずだ。

 

 チケット販売会社も、電子チケットにおけるデメリットのひとつとして対策は講じてほしいところだ。システムの継続的な改修はもちろん、公演会場での注意事項の説明や、事前チェックインのような仕組みづくりをすることが大切になると感じた。

 

 電子チケットは紛失などの可能性が低く、不正転売なども防げる便利なものだけに、ライブ前の不安が払拭されれば、より良いものとして利用できるはずだ。