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vivo X Fold2 レビュー 高性能なカメラにV2チップ搭載。大画面でも軽量化したスマートフォン

 おととし発売された中国 vivoの折りたたみスマートフォン「X Fold」はカメラ性能の高さと大画面、最新プロセッサによる高いパフォーマンスを持ち合わせたことで瞬く間に注目された。今回さらに進化した後継モデル「X Fold2」を実際に手に取れる機会があったので、今回レビューを残したい。

 

高性能カメラにV2チップも採用。スペックでケチる要素のないvivo X Fold2を体験!

 

 vivo X Fold2はSnapdragon 8 Gen 2を採用したハイエンド端末だ。閉じて6.56インチ、展開時は8.03インチの大画面を持ち、どちらも120Hzのリフレッシュレートに対応だ。

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画面を閉じた状態は6.56インチ。比率も21:9と極度な縦長の画面ではない。ヒンジ側のベゼルも削られており、体感的にも普通のスマートフォンと同様に利用できる。

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画面を展開すると8.03インチの大画面。この手の製品の中でもかなり大きい部類だ

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画面を内側に雫型に引き込む仕様となっており、折り目が目立たない仕上がりだ。ヒンジについては従来よりもやや「ばね」が強い印象をうけた。

 

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本体はレザー調の背面を採用。中国メーカーの機種に多いもので、高級感を感じる。カラーはレビューで紹介するブルー系とブラック、レッドがある。

 

 vivoのフォルダブルスマートフォンを表現するなら「全部載せ」と評価できる高いスペックだ。このタイプの折りたたみ端末では、画面性能やカメラ性能を抑えたりして、フラグシップとは言えないものが多かった。

 

 画面は前述の通り大画面のものを採用しているため、閉じた状態でも一般的なスマートフォンのように利用できる。カバー画面、メイン画面のどちらも120Hzのリフレッシュレートに対応し、どちらの画面も画面内指紋認証に対応する。これは他社のスマートフォンに見られない独自性だ。

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どちらの画面でも画面内指紋認証に対応する数少ないスマートフォンだ。(画像はX Fold)

 

 プロセッサはSnapdragon 8 Gen 2を採用。折りたたみとしては初採用のフラグシップSoCを採用している。メモリはLPDDR5、ストレージはUFS4.0規格のものを採用している。

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高負荷な原神でもしっかり遊ぶことができる。フォルダブル端末なので発熱面で不利な点はあるが、それでも快適な部類だ。

 

 

 カメラ性能もフラッグシップに引けを取らない。ソニーのIMX866vイメージセンサーを採用した5000万画素のメインカメラにはじめ、1200万画素の超広角カメラ、1200万画素の2倍望遠カメラを備える。フロントカメラは1600万画素のものがカバー画面。メイン画面のそれぞれに採用されている。

 同社のハイエンドスマートフォン同様にレンズのZEISS T*コーティングも備え、折りたたみスマートフォンとしては初の「V2」プロセッサも備える。これによって同社が得意とする夜景なども非常に綺麗に撮影できる。その一方で従来モデルにあった5倍望遠カメラは廃されており、望遠性能は若干下がる形となった。

 

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フォルダブルスマートフォンとしては充実したカメラ構成だ


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昼間はもちろん、夕暮れや夜間でも綺麗に撮影できる

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クォーターマークも付けられる

 

 基本性能も高く仕上げたカメラとなっているため、折りたたみ端末としてはかなり良い仕上がりだ。特に夜景や夕焼けといった場面に関してはV2を採用している関係か他社の製品よりも良い仕上がりだ。


 この他、バッテリーは4800mAhを採用。折りたたみスマホとしては初の120W有線充電、50Wのワイヤレス充電にも対応している。急速充電に関しては抑え目な機種が多い折りたたみスマホの中ではしっかりと差別化されたポイントだ。

 

 OSはAndroid 13ベースのOrigin OSが採用されている。最新バージョンでは各種機能が追加され、マルチタスクの使い勝手も洗練されてきた。直近ではAndroid 14ベースのOrigin OS 4.0もアップデートで配信されている。

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近年はアプリ側もフォルダブル端末に対応しはじめ、海外メーカーの機種でも利用しやすくなった

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画面分割も問題なく可能だ


フォルダブル端末は折り畳めるだけではない!全部乗せは次の時代のフラグシップへ

 

 今回、改めてvivo X Fold2を触ってみて、折りたたみスマホにおける技術の進歩をまざまざと感じさせられた。Galaxy Foldシリーズがどこか「フラグシップ」とは言い切れないハードウェアに対し、vivoは「ウチは全部載せ」と言わんばかりの答えを出してきた。

 特にSnapdragon 8 Gen 2を折りたたみスマホとして初めて採用し、独自チップのV2も載せるなど、技術的にもかなり攻めた端末のひとつとなっている。

 

 vivo X Fold2では重量も279gと軽量化された。従来モデルの惜しい点をしっかりと改善されているが、これでも他社の同世代機が250g前後であることを踏まえるとまだ重量はかさむ。

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確かに他の機種に比べてずっしりと来る

 

 vivo X Fold2は当時8999元(約18万円)で販売されたこともあり、競合と比べると比較的お求めやすい価格だった。Xiaomi MIX Fold 3などの競合機が登場したことで中古市場でも比較的見かけるようになるなど、性能の割には安価な選択となっている。

 フォルダブルスマートフォンも頭角を示してきる中国市場。多くのメーカーがこのセグメントに参入する中、vivoは「全部載せ」といったフラグシップらしい方針をとっている。ある意味今後が楽しみで仕方がないメーカーだ。

 

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