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ドコモ Xperia 10 V Fun Edition SO-52D発表。若年層をターゲットに限定カラーと各種特典を追加した限定モデル

 NTTドコモは19日、既に発売済みのソニー製Androidスマートフォン「Xperia 10 V」に若年層に向けた特典を付与した「Xperia 10 V Fun Edition SO-52D」を発表した。

 基本的な性能は既に発売されているXperia 10 Vに準拠し、限定のカラーリングと各種特典が特徴だ。本日より予約開始とし、1月26日に発売される。価格はオンラインストアにて7万9860円だ。

 

 今回、ドコモ限定として「ミストグレー」のカラーが採用された。オンラインショップでは「シンプルなのにさりげなく光る、ほのかな青み」を売りにしている。

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ほのかな青みのさわやかな限定カラーが採用された

 

 

 また、若年層「向けた「ドコモだけの特別な特典」としてGoogle One 100GBプランを1年間(2500円相当)無料で利用できる。ドコモは100GBの追加クラウドストレージの他、Pixelシリーズで話題の消しゴムマジックなども利用できるとし、安心して多くの思い出を保存できることをアピールしている。

 これに加え、別途応募は必要になるが、抽選で500名にSpotify Premiumスタンダードプランが6ヶ月間無料で利用できる特典も付与される。

 

 この他にはソニーの完全ワイヤレスイヤホン「WF-C700N」をセット購入してキャンペーンサイトから応募すると3000円分のdポイントが付与されるキャンペーンも実施される。ちなみにこのイヤホンは1万7600円にて販売されている。

 

 これらの特典はXperia 10 Vの「充実したエンタメ機能」をトコトン楽しむためのものとし、オンラインストアでは「あなたの青春を応援します」という感受性の高い若年層に向けたメッセージが添えられている。

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青春の1ページを彩ろう!

 

 Xperia 10 VはプロセッサにSnapdragon 695 5Gを採用したエントリーモデルだ。メモリは6GB、ストレージは128GBを採用し、SDカードも利用できる。画面は6.1インチの21:9 OLEDパネルを採用し、解像度はFHD+だ。10シリーズでは初のステレオスピーカーを採用するなど、エンタメに力を入れている。

 カメラは3眼で、メインカメラは4800万画素、超広角と2倍望遠にはそれぞれ800万画素のものが採用されている。自撮り用のフロントカメラは800万画素だ。 この他、5000mAhのバッテリーを備えつつも159gと軽量に仕上げており、IP68の防水防塵性能もしっかり備える。日本ではニーズの大きい3.5mmイヤホンジャックも備えており、ハイレゾ音源にも対応する。

 

 

 多感でゲームを始めとした「エンタメ」を楽しむには少々スペック不足と感じる。基本性能は6〜7年前のハイエンドスマホ相当なので「YouTubeやTikTokを観るだけ、ゲームはしない」くらいの割り切りが必要になる機種だ。

 過去に同等のSoCを備えるXperia 10 IVで原神を動かした際は、最低画質で20fpsを割り込む場面も多く、厳しい様子が見られた。「エンタメを楽しめる」と与えられた学生が「ゲームでまともに遊べない」とキレること間違いなしだ。低スペックがプラスに働くのはテスト勉強中と受験前だけだろう。その一方で、イヤホンジャックやステレオスピーカーの存在から、動画や音楽の視聴という場面ではかなり優位な機種と感じる。まぁ、ここしか褒める点がない。

 

 スペックの割に約8万円という価格もネックで、iPhone SEやPixel 7aの存在を考えると、あえて選んでもらえるかという意味では厳しい。特典も1年限りで長期利用する際は別途課金する必要がある点も、若年層に優しいとは評価し難い。スペック面から筆者もおすすめできない。

 

 これなら1年落ちのXperia 1 IVをauで購入した方が「より良いエンタメ体験」ができる。型落ちを理由に一括価格が7万4400円に改定され、今回ののXperia 10 V Fun Editionよりも安価になっている点は皮肉なものだ。

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