ソフトバンクは本日、ハイエンドスマートフォンとなる「Leitz Phone 3」を発表した。4月19日の発売を予定しており、取り扱いキャリアはソフトバンク独占とした。価格は現時点では未定だ。
ライカ監修で正統進化を遂げたスマートフォン。ベースは「AQUOS R8 pro」
Leitz Phone 3はライカがデザイン、画像処理を監修したスマートフォンだ。第三世代ではカメラを意識したデザインとし、外観もガラス筐体からレザーへ。フレームはローレット加工が施されるなど大きく変更された。
ベースモデルはシャープ製のAQUOS R8 proとなっており、高いカメラ性能を備える。
Leitz Phone 3はメインカメラに有効画素数4720万画素の1型センサーを採用し、換算19mmの「ズミクロン」を冠する高品質なレンズを採用した。
従来よりも「高速なRAW処理」「HDRの連写機能」をアピール。これこそSnapdragon 8 Gen 2とソニーの1型センサーが成せる組み合わせだ。まさに本領発揮といったところだ。
Leitz Phone 3ではシリーズ初の「スペクトルセンサー」を採用している。このセンサーは波長を検出できるもので、高速な被写体検出や適切なホワイトバランス設定などに大きく寄与している。
また、暗所でのオートフォーカス補助などにも利用できるので、使い勝手も一部向上する形となる。これによって。高度な被写体検出を可能にし、最適な設定で撮影できるという。その一方で、光学式手振れ補正には非対応となっている。
チューニングはドイツ ライカカメラ社が担当し、今作も高いクオリティを達成しているという。
カメラはライカチューニングだ。レンズも引き続き「SUMMICRON」を冠する
基本性能は進化したが、もう一押しの工夫が欲しかった
Leitz Phone 3はカメラリングをヒートシンクとして扱うことで熱を逃がす「新発想の放熱設計」を採用している。確かにSoCとイメージセンサーは熱源となるので、冷却できるのなら好ましいものだ。
この設計によってカメラ使用時の処理落ちを防ぐとともに、ゲームプレイ時のパフォーマンス低下も抑えることができるという。同社の資料ではLeitz Phone 2比較で発生熱量を30%も抑えられるという。
このほか、「ドルビービジョン」「ドルビーアトモス」にも対応し迫力の映像視聴体験を可能にしている。Qualcomm Sonic Maxに対応した高速指紋センサーや、Qi規格の無接点充電も引き続き搭載される。eSIMも利用することができ、DSDVにも対応だ。
画面スペックあたりもAQUOS R8 proから引き続きといったところだ。画面については従来比較でブルーライトを抑制した「目に優しい」ディスプレイとなっている。
Leitz Phone 3では最大3回のOSアップデート、最大5年のセキュリティアップデートの配信を行うとしている。長く使いたいユーザーにも安心して利用できる機種に仕上がった。
独自要素としては大容量の512GBストレージや、専用のレンズキャップ、Leitz Looksというフレーミング各種フィルター、ライカのレンズをシュミレーションできる機能がある。
一応「6段の可変絞り」とキャリアの製品紹介ページに記載されているが、Xiaomi 14 Ultraのような物理的なものではなく、ソフトウェア処理された仮想的な絞りであることに注意が必要だ。
また、今作では撮影した写真にライカのクォーターマークもつけることができるようになった。
独自機能も備える
さて、着実に進化を遂げてきたLeitz Phone 3だが、登場時期を考えるともう一押しのアプローチが欲しかった。例えば同じライカ監修のXiaomi 14 Ultraはこれを凌駕するカメラ性能を備え、カメラグリップで撮影体験の向上もアピールした。
Leitz Phone 3は昨年発売した機種の焼き直しもあって、正直なところ今更感が強くパンチは弱い。
同じライカ監修のXiaomi 14 Ultraと比較するとパンチは弱い
製品価格は不明だが、より強化されたカメラスマホに興味のある方はチェックしてみて欲しい。
Leitz Phone 3スペック
SoC:Snapdpagon 8 Gen 2
メモリ:12GB
ストレージ:512GB(SDカード利用可能)
画面
6.6インチ IGZO OLED WQHD+解像度
240Hzフレームレート対応 LTPO対応
カメラ
メインカメラ:4720万画素 f1.9(換算19mm)
深度カメラ:190万画素フロントカメラ:1260万画素
OS:Android 14
IPX5,IPX8防水、IP6X防塵対応
バッテリー:5000mAhカラー:ライカブラック