日本では多くの店舗を展開するハードオフ。そんなハードオフが台湾にあることはご存知だろうか。今回は台湾のハードオフに立ち寄ったレポートとしたい。
日本だと全都道府県に店舗を持ち、佐渡島といった離島にも店舗が存在するハードオフ。比較的中古の文化が浸透している台湾でも店舗を展開しているのだ。
台湾では桃園、台南、屏東に4店舗を構える。郊外なのでなかなか日本から旅行で行きにくい場所も少なくない。今回は鉄道で比較的行きやすい屏東の店舗を訪れた。しかも店舗は今年1月に開店したばかりと綺麗だ。
最寄り駅の屏東駅。ハードオフは裏手から出たほうが近い
店舗は屏東駅から徒歩10分ほどのショッピングセンターにある。道中の歩道は狭かったりするので道ゆくスクーターや自動車に注意だ。
店舗にはクソでかい幕が掲げられているので、目印になる。「日本最大二手店」→日本最大の中古リユース店というそのままの意味だ。
店舗に入ると「いつもの」ロゴが迎えてくれる。アメリカのECO TOWNや東南アジア店舗の雰囲気ではなく、限りなく日本の店舗に雰囲気は近い。
そして、店舗BGMもやはり「いつもの」が流れてくる。極めつけは「売るならやっぱりハードオフ」という文字が日本語で流れてくる。ナチュラルに日本に戻ったのかと錯覚するレベルだ。
ハードオフという名前であるが、日本でいうオフハウス、ホビーオフの要素も備えている。立ち寄ったのが日曜日ということもあって多くのお客さんで賑わっていた
もちろん、台湾でもハドフ巡りは欠かせない。舐めるように店舗を見てみよう。筆者には欠かせないスマートフォンコーナーを中心にチェック。
色々みていくと日本では見慣れないrealmeやXiaomiのスマートフォンが鎮座している。海外の中古屋巡りながら、いつものBGMと共に安心して楽しめそうだ。
そして日本で目にすることが極めて困難なMeituのスマートフォンまで発見してしまった。これはアツいぞ。
ただ、筆者が気になったのはその隣にいるMeituのスマートフォンだ。今となっては入手困難なMeitu M8 セーラームーンエディションだ。
もちろん、ショーケースに入っている商品は実際に電源を入れたり等のコンディションチェックもできる
そして、ここは台湾という英語並みに日本語が通じる地域。日系店舗なのでワンチャンと思い日本語を話した瞬間、裏手から日本語を話せるスタッフが登場。商品の状態、付属品の有無、保証期間などを全て日本語で説明してくれた。もはや日本と何ら変わらないサービスだ。
そのほかの商品売り場も軽くチェック。やはり日本にはない独特の製品が並んでおり、異国のハードオフという感じがする。
カメラコーナーには日本未進出だったサムスンのデジタルカメラも並ぶ。中華圏自撮りブームで市場を席巻したカシオのTRも置いてあった。
ゲームコーナーもしっかりありました。日本のタイトルが多め。
ハードオフといったらジャンクコーナー。なんとコレが台湾にも存在するのです。台湾でジャンクは「零件小物」って言うんですね
ジャンクスマホには懐かしのOPPO N3が。カメラがクルクル回るヤツですね。
この辺りのラインナップは日本のハードオフと変わらなそう。
まとめになるが、海外で初めての中古商品ショッピングを楽しむなら台湾ハードオフという選択は大いにありと感じた。現地語で楽しむのもショッピングの醍醐味だが、コンディションチェックが重要な中古は難易度がやや上がる。
そんな場面でも台湾ハードオフならコンディションチェックも容易かつ、お店の雰囲気も日本と同じ。日本のお店と同じ感覚で買い物ができるので、海外で初めての中古ショップ巡りとしてのハードオフはアリなのだ。
そして最後の頼みの綱として、日本語で対応してもらえる可能性が極めて高いという安心感だ。筆者の行った屏東は台北や高雄に比べると外国人観光客は少ないエリア。それでも、店舗には日本語の話せるスタッフが3名もいたことが驚きだ。
最後になるが、ハードオフ屏東店の最寄駅は台湾鉄道の屏東駅だ。台北からは台湾高鉄の終点左営駅から台鉄へ乗り換えだ。新左営駅から区間快速に乗り換えて4駅。時間にして20分強だ。高雄空港からは高雄MTRの赤線に乗り、市内の高雄駅で台鉄に乗り換えとなる。
屏東駅は近代的な駅舎だ
支払いには現金、交通系IC、LINE Pay、各種クレジットカードが利用できる。JCBカードも利用できる。そのような意味でも安心して買い物できる。台湾を訪れた時はぜひ立ち寄ってみてほしい。