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Xiaomi POCO F6 Proは日本でも発売!攻めた価格と発売までの圧巻のスピード感に驚く

 Xiaomiのオンライン販売を中心とし、コストパフォーマンスを重視した「POCO」ブランドから新機種のPOCO F6シリーズが発表された。

 POCO F6と上位モデルのPOCO F6 Proが登場に加え、ミッドレンジタブレットのPOCO Padも発表された。価格は発売記念セールのEarly Birdでそれぞれ339ドル、449ドル、299ドルと廉価に抑えた。

 

 日本では上位モデルのPOCO F6 ProとPOCO Padが展開される事も発表された。驚いたのはその価格設定だ。スマートフォンのPOCO F6 Proは税込6万9800円から、POCO Padは税込4万4800円だ。現時点ではどちらも公式オンラインストア、Amazon、楽天市場といったECサイト専売の商品で、MVNOの取り扱いはない。

 

 

 

 日本向けの価格も攻めた設定だ。例えばPOCO F6 Proはグローバル向けが449ドル(税抜き約7万円)に対して日本向けは税込みで6万9800円と7万円を切ってきた。消費税を考えると攻めの姿勢を感じる価格だ。コスパが売りでも円安で価格に対するインパクトが薄れる中、Pixel 8aなどをライバル視した価格設定は「本当に攻めた価格」と評価したい。もちろんグローバル向けにも付属するYouTube Premium の特典や各種保証サービスも利用できる。


 直販ストアでは割引クーポンも利用でき、筆者が昨日確認した限りでは「お得意様向けクーポン」の13% オフが利用できた。これを使えばPOCO F6 Proの256GBモデルなら6万0822円で購入できる。もはやRedmi Note 13 Pro+とほとんど変わらない価格で購入できてしまう。


 POCO F6 ProはプロセッサにSnapdragon 8 Gen 2を採用した機種。QHD解像度のOLEDパネルや5000万画素の光学式手ブレ補正を備えるメインカメラも押さえた。120Wの急速充電にも対応し、いわゆる「神ジューデン」も利用できる。
 おサイフケータイが利用できなかったり、防水等級がやや劣るといった価格相応の部分はあるものの、昨年のフラグシップスマホにも搭載されたチップセットを採用するなど、性能面では群を抜いて上位のスマートフォンだ。

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POCO F6 Proは高性能ながら価格を抑えた

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そんなスマートフォンが6万円で買えるとなれば

 

筆者も手を滑らせてしまった。なぜならPixel 8aよりも安価なのだから

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クーポン併用はあると言え、2年前に購入したPOCO F4 GTよりも安価になるのは驚きだ

 

 驚いたのはPOCO F6 Proは日本でもグローバル発表と同時に発売されたことだ。しかも予約販売ではなく、公式ストアやAmazon 等でも購入できる。特にAmazonでは発表会が終わった直後の日本時間21時に購入しても、翌日には配達してくれるというかつてないスピード感を持ってきた。

 

 過去に様々なメーカーのスマートフォンを触ってきているが、海外メーカーの機種は技適の取得や各種最適化の関係からグローバル版の発売から2ヶ月程度遅れて発売されることがほとんどだ。直近でもGalaxy S24シリーズASUSのROG Phone 8はグローバル版の発売から2ヶ月経過した後に日本でも発売された。
 日本メーカーでも、ソニーのXperiaは海外向けと日本向けではだいたい1ヶ月の差がある。これは今作のXperia 1 Vlにも言える部分で、日本向けが6月21日発売に対して、香港では5月22日発売といった形で海外向けが先行する。

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香港向けはすでに販売されている

 

 このためグローバル向けと日本向けの発売日が同じになる機種はiPhone、Pixelを除くとXiaomiのPOCO F6 Proが最初の例になる。これはどのメーカーも行うことができなかった「かつてないスピード感」と評価したい。

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発表直後からAmazon在庫ありで購入できる。このスピード感は価格以上の衝撃が走った

 

 この流れを考えると今後出てくるXiaomiのスマートフォンも、グローバル向けの発表会から日本発売までの期間がかなり短くなるのではないかと考える。今回のPOCOがオンライン主体の販売スタイルになることから、店舗への販促品や日本語広告の作成といった手間がある程度省けるという特殊事情があるといえ、今後の製品は大幅に発売日が遅れる例は少ないのではないだろうか

 

 先日のXiaomi 14 Ultraを含めた発表会を含め、今年の昨年までとは一味違う。本腰を入れた対応になっていると感じた。今後はグローバルでも注目を集めるコストパフォーマンスの高いスマートフォンを日本でも積極展開していくとなれば、日本のユーザーが持つイメージもまた少し変わってくるのかもしれない。