どうも
今回はやってしまいました。
Vivo X60Pro Plusです
※表記はX60 Pro+であるが、当媒体では「X60 Pro Plus」表記で統一したい。
ということでTwitterの皆さんがイチオシしてたVIVO X60 Pro+が届きました。
— はやぽん (@Hayaponlog) 2021年6月24日
カメラ性能がスゴいそうなのでどんどん使っていこうかなと思います。#はぁ〜また買っちゃった pic.twitter.com/KXYz9MwcVk
- まずVIVOってどこのメーカー?というよりなに?
- ジンバルカメラに大型センサーを積んできたVIVO渾身のカメラ性能重視のフラッグシップスマートフォン
- カメラだけではない。性能もしっかりフラッグシップなX60 Pro Plus
- カメラは文句なしのフラッグシップだが、メイン機にはおすすめできない
- 最後に
まずVIVOってどこのメーカー?というよりなに?
中国の「歩歩高 ブーブーガオ」の通信機器部門が独立してできたブランドに端を発するメーカーであり、同グループ傘下のスマートフォンメーカーです。
この歩歩高グループには独立した「OPPO」「OnePlus」「realme」といったメーカーがいて、これらを含めるとサムスンを超える世界トップシェアとも言われたりします。
その中でもVIVOは中国においてかなり存在感の大きいメーカーとなっている。
ヨーロッパなどでもシェアがあり、過去にはFIFAワールドカップのスポンサーを務めた関係から、日本でもVIVO NEXの広告を目にする機会がありました。
ジンバルカメラに大型センサーを積んできたVIVO渾身のカメラ性能重視のフラッグシップスマートフォン
まず簡単にスペックはこんなところ
SoC:Qualcomm Snapdragon 888
メモリ:8/12GB
ストレージ:128/256GB
画面:6.56インチ FHD+解像度 120Hz対応SuperAMORED
カメラ
50MP f1.57(メインセンサー)
48MP f2.0(超広角、ジンバル付き)
32MP f2.1(2倍望遠)
8MP f3.0(5倍望遠)
バッテリー:4200mAh
カラー:オレンジ、エンペラーブルー
このVivo X60 Pro Plusのデザインを見てまず目が行くのはこの大型のカメラとZeissのロゴだろう。
こんなのがついているんです。
カメラ性能にはかなり重点を置いているんだろうと想像できます。
実はこのVivo X60 ProシリーズはZeissレンズを採用した上に、SONY Xperia 1II/5IIに次ぐT*コーティング(ティースター)が施されてるモデルとなっています。
メインセンサーはf1.57の明るいレンズに1/1.31型の大型センサーを搭載。
※サムスンのGN1というものらしい。
超広角カメラには前作のX50 Proにも積まれたジンバル機構が備えられてます。
前作もカメラ性能には定評のあったモデルでしたが、かなりこの手のものに力を入れていたファーウェイが米国の制裁で失速した今、Vivo X60シリーズは「もっとも写真がきれいに撮れるスマホのひとつ」と評されるレベルになってます。
実際私も多くのフォロワー様に推されに推されて買った次第です。
ということなのでまずはいろいろ撮ってみましょう
作例をみて「なるほど」とうなづけるほどきれいだ。
VIVOのスマホを使うのはNEX Dual Display以来となるが、ここまで撮れれば十分すぎる。
一言でいえば「ミスショットがかなり少ないカメラ」と言えるだろうか。
ホワイトバランスが不自然、ピントが迷子になる、ということがほとんどないのです。
VIVO X60 Pro+にて 空の色の表現がうまい pic.twitter.com/P19zE6p6cF
— はやぽん (@Hayaponlog) 2021年6月26日
VIVO X60 Pro+で5倍望遠と広角写真を何枚か。
— はやぽん (@Hayaponlog) 2021年6月26日
綺麗ですねぇ pic.twitter.com/DJLpthhb9X
X60 Pro+は細かいこと考えなくても綺麗に撮れるから面白い
— はやぽん (@Hayaponlog) 2021年6月26日
特に驚いたのは夜間撮影だ。
明らかにファーウェイ機のナイトモードよりも色が正確なのだ。
特に近年のファーウェイモデルは暗いところでも明るさを稼ぐためにRYYBセンサーというものを積んでいます。
このセンサーは夜間でもISO感度を上げずにノイズを減らすことができる利点があるが、演色性ではどうしても不利だったりで特に不自然な色になることが多々あった。
このような理由からいまだにRYYB非搭載のP20世代が愛されるのも納得だ。
今回のX60 Pro Plusではそのような色味がおかしくなるようなことはほとんどない。
その上で、X60 Pro Plusでは夜景モードでも極力シャッタースピードを稼ぐような挙動をしており、それを可能にしてるのがある意味OISと超広角のジンバルなのかと思います。
一般的な多重合成とノイズリダイレクションも行われてはいると思うが、他社のものに比べると派手に数秒も待たせられる感覚はない。
※例:ファーウェイの夜景モードは5~7秒構えたまま待たされます。
夜景モードでも比較的テンポよく撮れるので、街撮りスナップにはよいだろう。
参考:VIVO X60 Pro+ pic.twitter.com/OrzCIxQt0C
— はやぽん (@Hayaponlog) 2021年6月25日
参考 VIVO X60 Pro+ 3脚夜景モード SS8秒 pic.twitter.com/bqCHthxsxQ
— はやぽん (@Hayaponlog) 2021年6月25日
特徴としてはエフェクト無しでここまでボケを出せる標準カメラも魅力ですね。
ボケが多くて被写体を際立たせる使い方が良いですが、テーブルフォトではやや使いにくさもありますので後述の2倍ズームと使い分けましょう。
VIVO X60 Pro+さん。被写界ボケエグくないですかw
— はやぽん (@Hayaponlog) 2021年6月25日
こりゃ下手なコンデジいらんですな。 pic.twitter.com/0flMnOsJTk
2倍テレがすごくキレイに撮れるのも特徴だろう。
さすが専用カメラといったところで、ポートレートやテーブルフォトなどでの場面では強いと思われる。
5倍テレカメラはこんな感じ。
ロスレスで10倍、最大で60倍までのズームが可能だ。
実用範囲内ならまず困ることはないだろう。
VIVO X60 Pro+ ズームテスト
— はやぽん (@Hayaponlog) 2021年6月25日
等倍 5倍
10倍 60倍
必要十分ですね。 pic.twitter.com/bkLOZHoAQt
Galaxy S21 UltraやMi11 Ultraのような高倍率ズーム機に比べると物足りなさはあるが、10倍がそこそこ綺麗に撮れれば大体いいのだ!というところか。
VIVO X60 Pro+ ジンバルON 強力手ぶれ補正モードにて
— はやぽん (@Hayaponlog) 2021年6月25日
すごい。LG WINGとまともに渡り合えるぞこのスマホ pic.twitter.com/LyzG4cZmo2
比較対象 VIVO X60Pro+
— はやぽん (@Hayaponlog) 2021年6月25日
(物理ジンバル搭載)
エグイですね pic.twitter.com/BlVC4p8GJY
動画撮影は※物理ジンバル(実際にはMicro PTZと呼ばれる首振り機構)を備えてるだけあってさすがといったところだ。
車載ではもちろん、手持ちでも非常に強い補正を確認できる。
LG WINGの頭悪いジンバルモードといい勝負できるのだからすごいと思います。
カメラだけではない。性能もしっかりフラッグシップなX60 Pro Plus
Zeissロゴを冠する高いカメラ性能に注目が行きがちだが、画面性能なども評価したい。
画面は120Hzのリフレッシュレートにも対応したAMOREDディスプレイを搭載
色表現も含めて高い性能を持つ
6.5インチと大型ながら、エッジスクリーンで横幅を感じにくく持ちやすいのも評価したい。
指紋センサーは画面内蔵となる。
ちょっと下すぎるかなとは思うが、まぁ勝手は悪くない。
本体はレザーとなっている。手触りも悪くない
プロセッサはQualcomm Snapdragon 888を搭載と今年のハイエンド機らしいところはしっかり押さえ、メモリも8または12GBと必要十分と言える。
スマホとして使ってみるとハイエンド機というのもあって動作にストレスは感じない。
Snapdragon 888は比較的発熱の多いチップセットと言えるが、チューニングが良いのかよほどのことをしない限り発熱で「熱い」と感じることは少ない印象だ。
よほどのことの例
原神を最高設定かつ60fps設定で30分以上連続稼働させる
PUBG mobileで最高設定かつ、FHD解像度で2マッチ(40分前後)連続でプレイ
ベンチマークソフトを30分間ずっと稼働させる
など
冷却機構はあるが、主流のものに比べると微妙なところと言えるだろうか。
熱を持つとフレームから放熱するものになってるのか、横持のコンテンツではかなり熱を感じやすい結果になりました。ちょっと惜しい。
スピーカーはモノラルとなる。
せっかく画面も大きく高フレームレートも対応してるのにここは惜しいところです。
カメラ特化機ってどうしてこうスピーカー性能を削っちゃうんですかね。
ねぇ、ファーウェイさん
本体は196gとカメラ特化モデルとしては軽量。
近年のものはセンサーの大型化、本体そのもののプレミアム化で200gをゆうに超えてくるものばかりなので、これはうれしいです。
UIはグローバル版のFuntouchとも異なる「Origin OS」となっている。
ウィジェットでの内容がより拡張され、タイルのように並べられることから、Windows PhoneのMetro UIなどに近い印象を感じます。
カメラは文句なしのフラッグシップだが、メイン機にはおすすめできない
カメラ強化のスマホ。という面ではこの半期の中でも最強クラスのスマホです。
ただ、このX60 Pro Plusをメイン機として使うにはオススメできません。
理由としては
日本語に難ありのため(ロケールはあるが、中華フォント)
VoLTE非対応のため(対応できるが、手順が面倒)
のあたりだろう。
日本語のフォントがいわゆる中華フォントなので、表示面で違和感を感じることは少なからずあるだろう。
一応、入れ替えは可能ではありますが、手間ですね。
特に後者VoLTEがリージョンロックされてるのが致命的で、これは3G通話ができるか否かというところになる。
そのため、VoLTEに完全移行したau系ではまともに使えません。
また、ドコモ系も5G契約となると3G回線をつかまなくなるため、基本的に現行契約ではVoLTEオンリーとなります。
しかも、X60 Pro+は初期状態ではこの5G契約のドコモ系SIMは使うことすらできないみたいで、いわゆるVoLTE化が必須となるようだ。
ちなみにソフトバンク系は問題なく使用できるが、通話は3Gオンリーとなる。
楽天モバイルはデータ通信はできるが、通話はできないようだ。
といった点がとにかく使いにくいといえる。
普段からこのようなスマホに触れている、カメラとしてしか使わないような我々ならいいが、SIMによってはまともに使えないこれを一般ユーザーに進めるのは厳しいでしょうかね。
普通の人はスマホは1台しかもってない場合が世の大半ですからね。
ちなみにSIMを入れたらとてもご丁寧な表記が出てきました。こんなにご丁寧に使えないかも!って言ってくれるスマホは初めてや pic.twitter.com/mRZ5RsqJxr
— はやぽん (@Hayaponlog) 2021年6月24日
それでも卓越したカメラ性能の高さは今季発売のスマートフォンでもトップクラスのスペックを持ち、「誰でもきれいに写真が撮れる」「誰でもブレの少ない動画を撮れる」という二つを兼ね備えたモデルでもあるだろう。
もちろんマニアの方でも満足できるような豊富なマニュアルモード
RAW撮影はもちろん、他社のカメラ特化機よりも超広角と2倍望遠にも重きが置かれてるから複数持ちでも使い分けができる点は大いに評価したい。
通信面、日本語環境に難はあるが、ファーウェイ機のようなGoogle導入の壁も高くないですし、お値段も安いとは言えないものの最上位モデルながら10万円ほで購入は可能です。
正直並のカメラ特化モデルとは比べ物にならないスペックですので、これを買っておけば満足度は高いかなと思います。
最後に
カメラ性能高いスマホが欲しいならとりあえず選択肢のひとつに入れておけ。
近頃では1型センサーを積んでブイブイ言わせてるシャープのAQUOS R6や来月の発売を控えるSONY Xperia 1IIIなどのカメラ性能に重きを置いた機種が国内キャリアでも目白押しだ。
広く見ればHUAWEIのP40 Pro+やXiaomi MI11 Ultraのようなフラッグシップも存在する。
VIVO X60 Pro Plusは輸入モデルとなるので、その分購入のハードルは上がるがマニュアル要素の強いAQUOSやXperiaに比べると「オートで誰でも簡単に」というところに重きが置かれたチューニングとなっている。
どちらかと言えばスマホのカメラに求められるのは後者であり、ある意味その方向に順当に進化したモデルなのかなと感じました。
その中でも特に動画撮影性能の高さは日常利用でも威力を発揮してくれるだろう。
カメラ性能なら今季トップクラスのVIVO X60 Pro Plus
もしよろしければ、あなたのスマホの1台に加えてみてはいかがでしょうか。
それでは