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【長期レビュー】ライカ監修でカメラ性能の高さはいまだ健在のHuawei P30 Pro。2年使って感じた「写真を撮る楽しさ」

どうも、Huawei P30 Proを2年ほど使ってきたので改めてレビューしたいと思いました。

 

 

Huawei P30 Proってどんなスマホ?

 

 改めてざっくり紹介しますと、2019年に発売されたカメラ特化スマホ、Pシリーズのフラッグシップとなります。グローバルでは同年4月、日本ではドコモ専売で9月に発売されました。

ブラック

ブリージング・クリスタル(白系)

オーロラ(青系)

アンバー(赤系)

 

 カラーは4色展開。後に2色追加されましたが、ブラックを除いてすべてグラデーションカラーといわれるものになってます。

 

 

 目玉としてはP30 Proでは特にカメラ性能が大幅強化されました。しかもそれは異次元のレベルだったのです。

 

RYYB配列のセンサーを採用してより高感度に強くなった

最大ISO感度は409600とかいうアホかと思うスペック

125mm 光学5倍望遠のペリスコープ望遠レンズを搭載

ロスレス10倍、最大50倍望遠が可能に。お月様も撮れます。

 

 標準、超広角、望遠、深度の4眼構成は今にも通じるカメラ構成の先駆けともいえるやつです。このところが大きな進化点と言えるでしょうか。

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カメラが4つもついてたすごいスマホです。

 

 

カメラ性能はいまだに第一線で戦えるP30 Pro

 Huawei P30 Pro以降は各社いろんな機種が出てきましたが、それらと比べても善戦する場面もあり、性能の高さは折り紙つきと言えるだろう。

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 今見てもまったく見劣りしませんね。さすがとしか言えない。カメラだけならホントに第一線でまだまだやって行けそうです。

 

 

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 ズーム性能の高さも他社が強化していて劣るところでもありますが、それでも5倍望遠クラスならばっちり使えると言えるだろう。

 

編集しても楽しいカメラをもつP30 Pro

 

 写真は撮るだけが楽しみではない。自分好みに仕上げていく楽しさというのも存分に味わえるスマホがP30 Proだ。

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 編集してても楽しいですね。特に特別なアプリを入れたわけでもなく、ギャラリー内のフォトエディターのみで簡単にできるのですから、いいものです。

 

2年間使ってきてP30 Proに不満点はあったか

 

 さすがに、2年も使えばガタが出始めてきます。電池持ちは2年たった今では、ややへたってきたかなという印象です。それでもKirin 980にメモリ8GB※というスペックはさすがと言ったところで、近年のミドル帯スマホよりははるかに快適な動作となっている。

 

※ドコモ版はメモリ6GB

 

 パフォーマンスを求めるなら下手に中級グレードを買うよりもこのまま使い続けた方が良いかもしれない。EMUIデスクトップもこの世代から使えるというのもポイント。カメラだけではなく、この辺りもしっかりしていたなと改めて感じます。

 

カメラ周りで不満と言えば若干黄色ががるところだろうか。

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 極度に暗いところで顕著に表れる。2枚目は見た目以上にオレンジが強い。これはRYYBセンサー固有のものみたいで、後継のP40 ProやP50 Proにて着実に改善されている。 

 

 他にはセンサーが変わった関係でP20 ProやMate 20 Pro系の色味とは違うものになったと言える。これはライカを冠してやって来たと考えれば色再現性では劣化してることになり、ファンの間でも評価は分かれるところだ。これも味だと捉えられれば悪くはないだろう。

 

 他にはスピーカーがモノラル、NMカードは高い、画面のエッジが気に入らない。初期は指紋センサーがダメダメだったとか色々あったが、本当にここまで手放すことなく使ったスマホはそうなかった。

 筆者が使用しているのはグローバル版となるが、今でも継続してアップデートが来ている。Googleが導入されていた最後の世代ということもあって、今でもファンが多いのも頷ける。

 

 Harmony OSは中国向けモデルのみとのことで今後どうなるかは不安だが、EMUI12が利用できる筆者のP30 Proにはとりあえずセキュリティパッチも定期的には来ている。

 

最後に、今カメラとして買っても後悔しないスマホ

 

 Huawei P30 Proが出た年は前年のP20 Proの影響もあって多くのハイエンドスマホがカメラ性能を強化してきた。ズーム性能ならOPPOとVIVOがそれぞれペリスコープ式のカメラを搭載した機種をリリース。これらは最大60倍望遠を可能にし、それ以外のメーカーも夜景モードや超広角カメラを強化。後の業界スタンダードとなった。

 

 その中でもP30 Proはひとつ抜けていたところがあったように思う。ハードウェアとしてもセンサーサイズはひと回り大きかったし、SoCのISPの最適化やソフトウェア処理も非常に強かった。

 当時「スマホカメラでファーウェイは今出てるスマホの1年先を行くものになる」と言われた。事実、P40 Pro+まではそうだったように思う。近年のハイエンドはやはり、ファーウェイを研究してカメラ性能を強化している。

 対して、ファーウェイは制裁の絡みで足踏みしてるような状態でもあり、1年先を行くアドバンテージは失われつつあるように感じる。今年発売のP50 Proは5Gにも非対応と相当の足枷をくってしまった。カメラの方向性もガラリと変わっており、ライカの名前もあって無いようなものになっている。今、P30 Proの乗り換え先に当たる機種が少ないのも影響している。実際、ロスレス10倍撮影が可能な機種となればこのようなところになる。

 

同世代のReno 10X Zoom

au専売のFind X2 Pro

au専売のGalaxy S20 Ultra

 Galaxy Note 20 Ultra

ドコモ専売のGalaxy S21 Ultra

 

 後継のP40 Proは販売こそされているが、Googleサービス無しというあまりに普段使いには使いにくい代物となる。それ以外の選択肢は軒並み15万円クラスとiPhone以上にお値段が高いことも買い替えへのハードルになっている。

 

逆に、カメラ性能の高いスマホを2台目にほしいとなればP30 Proはうってつけのスマホだ。

 

 中古市場に目を向ければP30 Proはドコモでも販売されていたのでそこそこの数が出ている。中古相場は3.5万円前後と比較的お求めやすい。せひカメラとして使うのもいいスマホといえるだろう。それでは