Xiaomiが日本向けに展開するRedmi Note 10T。発売から1年近く経過し、一部量販店では2万円以下で購入できるなどコストパフォーマンスの高さから注目される。今回、筆者も改めて手にする機会があったのでチェックしていきたい。
- FeliCaと防水を載せて5Gにも対応!安価でも日本向けにローカライズしてきたXiaomiの自信作
- 売りの90Hz対応画面やおサイフケータイなどの基本性能もチェック
- 安くてもそこそこ撮れる5000万画素のカメラ
- 5Gだけでなくおサイフケータイや防水にも対応!セールでお求め安くなっている今がチャンス
FeliCaと防水を載せて5Gにも対応!安価でも日本向けにローカライズしてきたXiaomiの自信作
Redmi Note 10Tを一言で示すのであれば、日本向けの機能を押さえつつ、コストパフォーマンスの高く仕上がったスマートフォンだ。オープンマーケットのほか、ソフトバンクでも取り扱われている。スペックは以下のようになる。
SoC:Qualcomm Snapdragon 480 5G
メモリ:4GB
ストレージ:64GB(SDカード利用可能)
画面:6.5インチ FHD+解像度
90Hz対応 液晶パネル
カメラ
標準:5000万画素 f1.8(ISOCELL JN1を採用)
深度:200万画素 f2.4フロント:800万画素 f2.4
バッテリー:5000mAh
18W充電対応(約2時間でフル充電可能)
OS:Android 11(MiUI13)
Android 13(MiUI14)へのアップデートも実施済み
価格:3万4800円(直販ストア)
箱は薄いものとなる
付属品はTPUケースと説明書類だ。他の機種と異なり、ACアダプタやケーブルは付属しない。
カラーはアジュールブラック、ナイトタイムブルー、レイクブルーの3色展開だ。
サイズ感は悪くない
売りの90Hz対応画面やおサイフケータイなどの基本性能もチェック
Redmi Note 10Tは安価ながらおサイフケータイに対応している。それ以外には、90Hzのリフレッシュレートに対応した液晶パネル、プロセッサにSnapdragon 480 5Gを採用したスマホだ
画面については価格を考えれば綺麗なものだ。FHD+解像度な上サイズは6.5インチとなり、近年のこの手のスマホとしては一般的になりつつあるものだ。
画面サイズは6.5インチとなる
画面解像度はFHD+と十分だ。液晶画面のため発色の良さではやや劣る。なお、本体スピーカーはモノラル構成となる。
指紋センサーも備える
Redmi Note 10Tでは電源ボタン一体型の指紋センサーが採用されている。ワンテンポ待たされる感覚はあるが、感度は良好だ。
核となるプロセッサはQualcomm Snapdragon 480 5Gを採用。6nmプロセスを採用し、電力効率を向上させたSoCだ。安価ながらに5G通信にも対応している。
基本性能としてはハイエンド機には大きく劣るが、体感的にはブラウジングや動画視聴などを中心に使う場合は問題にならないと感じた。
そのため、ゲーム機能などではかなり厳しいように感じる。実際、原神などの高いハードウェア要件を必要とするコンテンツでは、画質を最低にしても20fps前後と遊ぶにはかなり厳しいものだった。
原神は最低画質でも厳しいものがある
Redmi Note 10T
— はやぽん (@Hayaponlog) 2023年3月30日
Snapdragon 480 メモリ4GB
ミリシタ 3D高画質 難易度MM
ノーツスピード195 タイミング-3
なんか思ったよりもまともに遊べた。分割モーション時にフレームは落ちるけど、画質を落とせば3Dでも割と快適に遊べそう。 pic.twitter.com/wlwr8sDEza
リズムゲームは画質を少し落とせば意外と遊べそうだ。イヤホンジャックも備えているのでこのあたりは安心だ
バッテリー持ちはかなり優秀だ。消費電力を抑えたSoCに5000mAhのバッテリー容量を備えるので、並の使い方であれば1日以上持つはずだ。
スペック的にゲームなどは厳しいので、動画視聴などに割り切ってもよいはずだ。18Wの急速充電に対応しているので、大容量のバッテリーながら比較的高速に充電が可能だ。
また、大きな特徴としておサイフケータイと防水にも対応している。Xiaomiの廉価モデルとしては数少ないもので、日本向けにローカライズされている機種となっている。
加えて、この機種はeSIMにも対応した機種となっている。
FeliCaマークが見える
Redmi Note 10TではeSIMが利用できる
安くてもそこそこ撮れる5000万画素のカメラ
Redmi Note 10Tは安価ながら5000万画素のカメラを採用している。イメージセンサーはISOCELL JN1と呼ばれるものが使われている。
深度カメラを含めた2眼カメラだ
いくつか撮影してみたが、思ったよりも綺麗に撮れている。プロセッサは廉価グレードのSnapdragon 480となるが、写りそのものはあまり悪くない。夜景モードの写りなども悪くないようだ。
惜しい点としては光学式の手ぶれ補正は備えていないため、夜景などは手ぶれしやすい傾向が見られた。
近年では安価や機種でも備える超広角カメラは備えていないため、少し物足りなさはある。
動画撮影については手ぶれ補正機構を備えないため、かなり厳しい結果となった。
5Gだけでなくおサイフケータイや防水にも対応!セールでお求め安くなっている今がチャンス
筆者的にはRedmi Note 10Tを評価するのであれば、日本向けに安価で「押さえるところは押さえた」機種だ。
近年のトレンドであるカメラ性能を売りにしつつも、防水防塵、おサイフケータイなどの日本でもニーズの強い機能を備えつつ安価に抑えたスマートフォンだ。
ソフトバンクのほかオープンマーケットで展開され、OCNやiijmioをはじめとしたオペレーターでは回線込みでお買い得に買える機種としても注目される。
競合にあたるAQUOS Wishやarrows Weと比較すると、Redmi Note 10Tのほうが画面性能やカメラ性能で優位となる。
また、競合と並び防水防塵、おサイフケータイ、5G通信にも対応だ。実質的な日本専売モデルということもある。
Redmi Note 10Tは防水、おサイフケータイ、5G対応と言った必須トレンドを押さえつつ、安価に利用できるスマートフォンが欲しい方にお勧めだ。
当初の3万円台ではやや高価な印象もあるが、量販店のセールでは2万円以下で売られているようだ。子の価格設定であれば、かなり魅力的な候補になってくる。
90Hzのリフレッシュレートに対応した画面や5000万画素のカメラを採用した要素は、選択にあたっては大きなアピールポイントとなるはずだ。
MiUI14へのアップデートも行われているため、少なからずRedmi 12Cを買うよりは有意義だと感じる。
日本でも低価格帯において大きな存在感を示すようになったXiaomiのスマートフォン。最廉価なこの機種でも存在感を示しており、市場の評価も上々といったところだ。今後の商品展開についても期待したい。