シャープのAQUOS R6にもAndroid 13のアップデートが配信された。今年で発売から2年経過する機種となるが、改めて使い勝手を確認してみたい。
発売から2年が経って売りのカメラは大きく改善。
さて、AQUOS R6の大きなアピールポイントはカメラ性能だ。スマートフォンとしては類を見ない1型の大型センサーを採用、ライカチューニングまで行った超がつくほどの意欲作だ。
1型センサーを採用したカメラを持つAQUOS R6
その一方で、発売当初はチューニングの甘さも目立った。色味が不自然だったり、オートフォーカスの精度があまりに悪いなどの評価も多く見られた。
筆者も発売当初は「窓越し」にフォーカスが合わないことには悩まされた。
そんな不具合も時を重ねる毎に改善され、撮影できる写真もかなり綺麗になった。
夜景や料理の作例も大きく改善された。発売当初の不満点は概ね解消されているが、細かいところではまだ惜しい点も見られる。
主な惜しいところとして、最新機種と比較するとオートフォーカスの甘さや遅さが気になるところだ。これは後継のAQUOS R7でも改善されている要素だ。
また、カメラUIも調整時に文字が大きくなるなど改善された。
画面の色味も改善。ゲーミングメニューの一新など新しい要素も
当初はAQUOS R6の画面はキツめの色が出るという意見も多かったが、これもアップデートで解消されつつある。Pro IGZO OLEDと称される自社製の有機ELディスプレイとなっており、シャープらしい要素となっている。
シャープのスマートフォンでは自社製のOLEDパネルを採用している。
ゲーミングメニューも改善されている。具体的には各種UIがAndroid 13のデザインに準拠し、フレームレートの設定もある程度できるようになった。
ゲーミングメニューも改良された。それでも他社のゲーミングを謳う機種に比べるとシンプルなものだ
この他の機能はAndroid 13に準拠したもの、ホーム画面や各種UIの最適化が含まれている。
アップデートでより使いやすく。AQUOS R6は今から選んでも悪くない仕上がりに
AQUOS R6やR7はAndroid 13へのアップデートが、例年に比べてかなり遅れた機種となった。XperiaやGalaxyから数ヶ月も来なかっただけに不安を覚えたユーザーも少なくないはずだ。
AQUOS R6は今のところドコモ向けに販売されたもののみアップデートが提供されているが、今後ソフトバンク版やSIMフリー版にも提供されるはずだ。姉妹機にあたるLeitz Phone 1も同様だ。
ただ、発売から2年が経過してもなお、既存の機能のクオリティをより良い形に仕上げていく姿勢は、長く利用したいユーザーにはありがたいものだ。
AQUOS R6に関しては中古価格も落ち着きはじめ、5万円前後で購入できることも増えてきた。この価格で1型センサー搭載のカメラ性能が高いスマホを購入できることは、立派なアピールポイントとも言える。
中古を見渡しても、この価格でここまでのカメラ性能を持つ機種は少ない。安価にカメラ性能の高いスマホを求める方にはいい選択肢になるはずだ。
FeliCaや防水はもちろん、イヤホンジャックもしっかり備えている。Snapdragon Sound準拠のハードウェアでもあるため、ワイヤレスイヤホンとの相性も抜群だ。
昨今ではドコモから中古整備済製品というカテゴリーで販売されるなど、今後はより中古の端末もキャリアショップ等で見かける機会が増えるかもしれない。
興味がある方はAQUOS R6をチェックしてみて欲しい。