「Galaxy の折りたたみスマホを持っていると、合コンにて目をひけるるらしい」
こんな都市伝説がSNSでは流れてくる。ふーんと横目に眺めていたのだが、タイミングがいいのか合コンにお呼ばれしてしまう。ここでまだまだ20代前半の筆者、そして手元には Galaxyの折りたたみスマホがある。これは!とひらめいた筆者は試しに合コンにてこのスマホを「話のネタ」にしようと考えたのだが…
Galaxyの折りたたみスマホは合コンで注目されるってホント?
Galaxyの折りたたみスマートフォンは果たして異性の興味を引けるのか?これに関しての答えはイエスだ。筆者の住む地域は田舎ということもあり、意外にもこのようなスマートフォンを持っている方はまだ少数だ。
その一方でテレビドラマや韓流アーティストが利用している関係で、知名度そのものは高い。店頭でも展示されているため、折りたたみのスマートフォンを見たことはないという人は少ないのだ。その上で実際に持っている人となればさらに少ない。
筆者と同世代となると、ほぼほぼ iPhone が主流となってくるため、このような奇抜なスマートフォンを持っているユーザーは一気に少なくなる。やっぱり実物を見てみたい、初めて見たといった声も多く聞き、話題性にはこと欠かないようだ。
こういうスマホも確かに見るようになった
話を戻すが、合コンで呼ばれた筆者はある程度話に花を咲かせつつ、おもむろに折りたたみのアレを机の上に置いてみせた。やはりこういうところを見ているのだろう、目の前の女性が手元のスマートフォンについてこう切り出した。
「え?それってCMでやってるGalaxyの折りたたみですか?」
唐突に聞こえた耳になじみのある言葉に、筆者の表情も少し口角になる。そこから少しの間は折りたたみスマートフォンの話題で話に花が咲いた。
「実際に使わせてほしい。」「触らせてほしい。」「どんな風に写真が撮れるのか気になる」など、思うところはいっぱいあるのだろう。気になる機能について酔いどれながらできる範囲で説明した。
合コン自体は円もたけなわに終わりを迎えた。相手方の連絡先も交換でき、会としては成功したように思えたのだった。
Galaxyの折りたたみで注目を浴びる以前に「やらかした」
さて、ここからはやらかしになるのだが、突然スマートフォンの話を異性に振られて舞い上がってしまった筆者。ここで調子に乗ってしまい、あろうことかもう1台ポケットからGalaxyの折りたたみスマートフォンを出してしまう。お酒も入ってしまい「フリップタイプに興味があるなら、横折りも是非!」といったような感じで出したのだろう。「まるで家電量販店の店員さんのようだ」と同席した友人には言われたが、これは明らかな大失敗だった。
机の上に並ぶ2台の折りたたみスマートフォン(イメージ)
話に合わせてくれたのだろう。最初は話に大きく花が咲いたと思っていたが、ここで同席していた男性に「このスマホって30万ぐらいするやつだろ?2台持ちはヤバくない?」と言われてしまう。
余計なこと言うな!と思いいつも時すでに遅し。周りには"こいつは30万のスマホと15万のスマホを振り回すやべえやつ"という印象を付けられてしまったのだ。
そして筆者はもう一つやらかしてしまった。筆者は用途ごとにスマートフォンを分けており、まぁいわゆる「スマートフォンをスマートに使えない人間」だ。そして、持ち出した折りたたみスマートフォンは通話用かメディア閲覧用のスマホで必要なアプリしか入れていない。
まず、最初に出てきた料理の写真を撮っている時点で、カメラ性能の高いAndroidスマートフォンを表に出していた。これは後から気づいたが、その後に折りたたみスマートフォンを2台も出しているので、この時点で「スマホ3台持ち」だとバレていたのだ。ライターという出自は理解してくれないので、普通の人に限りなく擬態していたつもりが…これはおおきなやらかしである。
もうひとつはお会計の時だ。筆者は会計は現金の割り勘だろうと思っていたが、これがなんと今風な paypay送金の割り勘だったのだ。幸い残高はあったものの、ここで筆者はダメ押しとなる痛恨のミスをやらかしてしまう。
実は筆者が電子ウォレットとして使っているスマートフォンはiPhoneで、 これを無意識のうちに取り出して使っていたのだ。指摘されて気づいたが、この時点で時すでに遅し。もはや溢れ出ないようにしていた「スマホオタク」であることを隠し通すことは不可能であった。
もちろん、相手方から折りたたみスマート フォン2台に加えて、カメラ用のスマホとiPhoneも持つ「スマホ4台持ち」という完全にやべえやつという印象がついてしまったのは言うまでも無い。
最後に、折りたたみスマホで興味は惹けるが、やりすぎには気をつけよう
その後、2次会に行って判明したのだが、どうやら一般の方は仕事用とプライベート用でスマートフォンを持ち歩くというのはかなり少数のようだ。さすがに折りたたみのスマートフォンを会社支給のスマートフォンというには無理もある。
そして、筆者は当たり前のようにスマートフォンを普段10台ほど持ち歩くが、いかにそれが異常であるかということがよくわかった。作例比較の際に職務質問をされたり、中国国境で入管に密輸者と間違われる理由がよくわかった。
最後になるが、「合コンでGalaxyの折りたたみスマートフォンを持っていく」ことは、話題性もあって確実に興味を引ける。これは持ってくる人間が男性であっても女性であっても変わらないだろう。
ただ、間違っても、筆者のように調子に乗ってスマートフォンをポケットからドラえもんの道具のように出すことはやってはいけない。折りたたみスマートフォンで相手の気を引こうという方は、節度を守って使っていただきたいものだ。筆者のようになると間違いなくやらかすことになるだろう。
そんな合コンやらかし話を友人に「記事にしてみれば」とアドバイスをもらい、今回書き出してみた。書いてみると、なかなかの狂人っぷりがよくわかる。皆さんはこんな人間にならないでほしい。