シャープのインドネシア法人は、7月26日にハイエンドスマートフォン「AQUOS R7」のインドネシア向けモデルとなる「AQUOS R7s」を発表した。基本的に昨年日本で発売されたAQUOS R7とほぼ同等の仕様ながら、シャオミが持つライカライセンスの関係で「ライカチューニング」は廃されたローカライズモデルとなる。
なお、同国ではXiaomiのライカコラボスマホである「Xiaomi 13シリーズ」は記事執筆時点で発売されていない。
日本版にあった「Leitz」の文字はなくなっている
カラーはブラックのみの展開となる
AQUOS R7sのカメラはライカチューニングでないことから、出てくる写真は日本版とは異なる可能性がある。これ以外の差として日本で提供している「2年のOSアップデート」についても発売時期の関係で難しいのか公表されていない。
製品としては日本版と同様に1型センサーを採用したカメラ、6.6インチのPro IGZO OLEDによる10億色の色表現、240Hzのリフレッシュレートに対応している点やIP68の防水性能をアピールしている。
SoCにはSnapdragon 8 Gen 1を採用し、メモリ12GBのストレージが256GBの構成となる。SIMカードの仕様や対応バンド、現地向けの価格は公表されていないが、1年前の機種がベースとなるので比較的お求めやすい価格になることが考えられる。
追記:価格は現地価格で1600万ルピア(約14万9000円)となっているようだ。
さて、今回シャープは久方ぶりにハイエンドモデルを海外展開することになったが、様々な理由から発売時期が大きくずれたり、ライカ監修カメラを提供できなかったりといったマイナス面が大きいように感じた。過去に同社はいくつかのハイエンドモデルを海外展開したが、思うような存在感を示すことはできなかった。
AQUOS R7sは1型センサーと高品質なレンズという大きな差別化要素をひっさげ、ライカのチューニングがなくても「カメラスマホ」としてインドネシアで存在感を示すことができるのか。注目したいものだ。