先日発表されたサムスンの最新折りたたみスマートフォンである「Galaxy Z Fold5」を韓国にて早速触ってきたので、その感想を以下に記していく。なお、海外モデルのため、日本で発売されると予想されるものとは仕様が異なる可能性がある点はご了承いただきたい。
今回は江南にあるSamsungのフラグシップストアのほか、弘大のストアでも体験してきた。
ピッタリ閉じれるヒンジに軽量化!見た目以上に中身が進化したGalaxy Z Fold5を韓国で試してきた!
Galaxy Z Fold5の特徴は基本性能向上はもちろん、なんといっても、ピタリと閉じれるようになったヒンジの存在だろう。
Galaxy Z Fold5は展開時に7.6インチの画面を備える。今作では1750nitの高輝度に対応し、明るい場面でも画面が見やすくなった。120Hzのリフレッシュレートにもしっかり対応だ。
カバーディスプレイは6.2インチとなる。この辺りはGalaxy Z Fold4と共通だ。
まず最初に言えるのはヒンジを隙間なく閉じることが目に見える進化と思っていた。実際にはスペックシートでは分からない「中身」のほうもかなり大きく進化している。
画面の段差も以前に比べて抑え目となった。そのため折り目について、目立ちにくくはなっているものの、ファーウェイなどの機種と比較すると目立つ印象は否めない。
また、積極的にアピールした新機軸のヒンジによって、同社の製品としては初めてぴったりと画面を閉じることができるようになった。
今まであった隙間は感じられない
Galaxy Z Fold4(右側)と比較すると画面間の隙間がなくなり、その分薄型化されたことがわかる。
これに伴い、画面を閉じたときのフィーリングも変わっている。今まではマグネットで「パチンっ」と留まるような感覚だったが、今回はノートパソコンなどに近いものとなった。
また、本体の重心バランスにも変化が見られる。以前よりもヒンジ側が薄くなったことで、画面を閉じてもより普通のスマートフォンに近い感覚となった。これらは今までの感覚とは少々異なるので、購入の際はショップ等で実機を確かめてから確認していただきたい。
Galaxy Z Fold4と比較しても、基本的なサイズはあまり変わらない。
vivo X Fold 2ではディスプレイのサイズ感では負けるが、体感的にはかなりいい勝負をしている。
ブルーが特徴の3色展開に加えてストア限定カラーも加えた5色展開!限定カラーは艶消しのフレームがかっこいい!
Galaxy Z Fold5は標準カラーである3色に加えて、サムスンストア限定販売の「限定カラー」が2色の計5色で展開される。色については発売される地域や通信事業者によって異なるそうだが、日本でも多くの色が発売されることを願いたい。
発表されたカラーはPhantom Black、Cream、Blueの3色だ
また、販売地域は限られるがサムスンストア限定カラーも用意される。こちらはフレームが艶消しのブラックで統一されている異色の製品となっている。この色は日本でも欲しい!
ここからは動作になるが、プロセッサにはSnapdragon 8 Gen 2 for Galaxyを採用したことで、高いパフォーマンスと低消費電力を両立している。トライイットの体験エリアで野球のゲームなどを使用した限りでは、一般的な理由にはなんら問題にならないであろうと感じた。
韓国版の「プロ野球スピリッツ」にあたるゲームでは専用の高解像度設定になるという。地味にSamsung Lionsがデフォルトのチームとして表示されているなど芸が細かい
電池持ちについては、同社のスタッフからプロセッサーの電力効率が向上しているので、以前より長く利用できると説明を受けた。Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxyの恩恵は大きいものだ。
カメラについてはあまり試すことができなかったが、ハードウェアはGalaxy Z Fold4と共通になる。最新のISPによって世代相応のきれいさで撮影できるように感じた。また、端末のデザインの関係でカメラの部分がやや出っ張った形となっている。ケースなどを選ぶ際には注意していただきたい。
カメラの意匠はGalaxy S23などに近づいた
さて、正直なことを言えば、着実な進化を遂げたGalaxy Z Fold5は待望の画面をピッタリ閉じれる機構を採用するなどファンが待ち望んでいた存在だ。のようなハードウェア構成は既に中国メーカーに影響与えており、大画面のカバーディスプレイを搭載した商品がいくつか出ている。
筆者としては、現在Galaxy Foldシリーズのスマートフォンを利用しているのであれば、購入を検討するべきスマホだ。特にZ Fold3より前の世代の機種を持っている方は絶対後悔することはない仕上がりだ。
そして既存ユーザーはもちろん、このようなスマートフォンに興味がある方も決して失望させない仕上がりだ。サムスンのこのような商品を5世代にわたって作り続けているので、様々なノウハウが蓄積されている。実際品質面や各種ソフトウェアの完成度で言えば右に出る機種はいない。
そして、何よりケースなどのアクセサリーの多さも検討する要素の1つだ。同時に発表されたスライタスペンである「S Pen」を綺麗に収容できるケースは魅力的な製品だ。
これはGalaxy Z Fold5のS Penが収まる純正ケース。ワンタッチでペンを収められるいい製品です。Fold5を買ったら一緒に欲しいですね! pic.twitter.com/D79k43ur4q
— はやぽん (@Hayaponlog) 2023年7月27日
今回展開のケースはS Penを出っ張りなく収容できる
韓国ではGalaxy Z Foldシリーズ用のケースやアクセサリーが充実しており、街中で数百円で変えてしまう程度には、この端末が普及しているのだ。サムスン公式も多くの魅力的なケースを準備しており、自分好みに染めあげることができる。
韓国では、様々な分野のキャラクターをデザインしたケースが展開されるなど、ケースのラインナップも幅広い
そんなGalaxy Z Fold5は日本でも「Galaxy Harajuku」にて発表翌日から実際に体験できるようになっている。興味がある方は、実先にさわってチェックしてみてはいかがだろうか。