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京セラの新型スマートフォン「DuraForce EX」発表!ドコモ、ソフトバンクの法人向けに展開のタフネススマホ

 京セラは8月3日。同社の通信事業の発表会にて法人向けスマートフォンの新製品「DuraForce EX」を発表した。高耐久を売りとする5G対応の「タフネススマートフォン」となる。

 展開先はドコモ、ソフトバンクの法人向けチャネルに加え、京セラからのSIMフリー版も発売予定となる。発売日については2024年1月下旬以降を予定している。

 

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本体カラーはブラック1色のみだ

 

 本機種の特徴はなんと言っても「タフネススマホ」にふさわしい高耐久性能とバッテリー交換機能だ。高耐久性能は落下や衝撃試験をはじめとしたMIL-STD-810H規格に加えて京セラの独自試験(対荷重、高温耐久、ハンドソープ洗浄、アルコール洗浄)をクリアしている。本体ボディも強靭なねじれ剛性を実現する設計を採用したとのことだ。

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落としたくらいでは破損しない高耐久が売りのスマートフォンだ


 また、DuraForce EXはユーザーのバッテリー交換が可能な構造となっており、長期使用等によってバッテリーが劣化しても、新しいものへ交換することが可能だ。

 電池の残量がなくなった際には、本体の電源を完全に落とすことなく予備の電池へ交換ができるホットスワップにも対応。交換後すぐに使用ができるため、業務を止めることなく長時間使用することが可能となっている。

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バッテリー容量は4270mAhと大容量に加えてホットスワップが可能など、特徴的な機能も備える

 

 

 本体ハードウェアとしては事前に設定したアプリの起動や着信応答などが可能な「ダイレクトボタン」を本体側面に2つ搭載。グローブ等を装着していて容易に操作ができるとしている

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クイックアクセスボタンを2つも備えるなど、実用に即した仕様となる

 

 この他の仕様として、プロセッサはMediaTekの Dimensity 700を採用し、5G通信にも対応する。本体メモリは4GB、ストレージは64GBに加えて最大1TBのSDカードにも対応する。

 

 画面は5.8インチのHD+解像度の液晶パネルを採用し、タッチパネルは手袋や濡れ手でも反応するようになっている。端末サイズは163×77×14.8mmとタフネス機としてはコンパクトになっている。端末重量は暫定値として248gとしている。

 

 カメラハードウェアは背面カメラは1600万画素、フロントカメラは800万画素となっている。バーコード読み取りアプリをプリインストールし、複数のコード読み取りや各種アプリとの連携も可能としている。

 生体認証としては電源ボタン一体型の指紋センサーに加えて顔認証に対応している。物理インターフェイスとしてはイヤホンジャックも備える。

 

 SIMカードは物理+eSIMのデュアルSIMとしており、ここはドコモ、ソフトバンク向けとSIMフリー版も含めた共通仕様となる。FeliCaにも対応しており、一般ユーザーの利用も十分考慮された製品となっている。

 

 OSはAndroid 13を採用し、発売から2回のメジャーアップデートと3年間のセキュリティパッチ提供を行うとしている。

 

 そのため、各種スペックを考慮すると北米で販売されている「DuraForce PRO 3」の弟分とも言える製品ながら、日本向けにローカライズが図られたものとなっている。

 基本スペックはさほど高くないものの、法人向けなだけあって手厚いサポートも魅力的だ。また、au向けには新型のTORQUEがアナウンスされ、近いうちに製品化されることも発表された。

 

 今回のDuraForce EXはau向けTORQUEと合わせて「日本のタフネススマホと言えば京セラ」というポジションを揺るがせないという想いが伝わってくる製品展開だ。

 法人向けとは言え、選択と集中を図ったことで「タフネス」という唯一無二の魅力的な選択肢を提供する京セラのスマートフォン。日本からこのジャンルの機種ががほとんどなくなってしまうという懸念もあったが、それは杞憂だったようだ。これからの同社の展開にも注目していきたい。

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