台湾でシャープのハイエンドスマートフォン「AQUOS R8sシリーズ」が9月の発売に向けて準備されていると台湾メディアが報じた。
同地域向けには日本で発売されたAQUOS R8とR8 pro のどちらも発売される形となるが、ライセンスの関係からライカの刻印がされず、それぞれ「AQUOS R8s」「AQUOS R8s pro」といった名称変更等のマイナーチェンジが行われている。
プロモーション画像ではカメラ周りにはライカの文字の代わりに「1 INCH IMAGE SENSOR」と書かれている。
スペックなどが一部公表されているが、基本的な性能やストレージの仕様は日本向けと同じで、FeliCa対応やバンド以外で仕様が異なる点は少ない。
日本ではライカライセンスを取得したシャープのハイエンド機であるが、台湾ではXiaomi 13が同地域向けに展開されていることから、ライカのライセンスを使用できないものとなっている。
そんな台湾向けの AQUOS R8sシリーズは、事前のアンケートに回答することでもらえるクーポンを利用した早期予約価格にて、上位モデルのR8s proが32490台湾ドル(約15万円)、R8sは23490台湾ドル(約10万8000円)と明かしている。R8sに関しては日本よりもお求めやすい価格設定となる。
台湾では AQUOS R5G以来、実に3年ぶりとなる同社のハイエンド端末となるが、台湾シャープはシェア率1%前後のASUSや HTCよりも下に位置して苦しんでいる状況だ。同サイトのコメントでも「価格が高すぎる。」「ライカのライセンスがないことにがっかりだ」「シャープのブランドに魅力を感じない」といった意見も多い。
台湾ではXiaomiやソニー、ASUSなどの競合ラインやニッチジャンルで攻めるメーカーがそこそこのシェアを持っており、厳しい状況からのスタートなのは間違いないようだ。
同社のスマートフォンが展開先の地域にてカメラ性能をアピールできる位置付けになるかどうか。同社の今後の展開が気になるところだ。