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vivo X Flipレビュー 大画面のカバーディスプレイとZeissコラボの高画質なカメラが魅力のスマートフォン

  こんにちは。これまで使ったスマホは300台以上。生まれはギリギリZ世代のライター はやぽんです。

 さて、今年も様々な機種が登場したフリップタイプの折りたたみスマートフォン。今回はvivoより販売されている「X Flip」を利用できる機会があったので、こちらを用いて使用感を紹介したい。


3インチの大画面のカバーディスプレイを採用したvivo X Flip

 

 vivo X FlipはGalaxy Z Flipをはじめとしたフリップタイプと言われる縦折型のフォルダブルスマートフォンだ。同社としては初となるフリップタイプの商品で、プレミアムラインの位置付けとなるスマートフォンだ。

 

 まず、本体は3インチのカバーディスプレイが目につく。このディスプレイでは様々なアプリを動かすことができ、今までにない体験が可能となっている。

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カバー画面は3インチで16:10比率となっている


 フリップタイプのスマートフォンにおいて、カバーディスプレイは通知やクイックアクションと言った「スマートウォッチ」的な用途で利用されることが多かった。

 その一方で、vivo X Flipではrazr 40 ultraなどと同様にカバーディスプレイでAndroid向けアプリを起動できるように設計されている。中国向けのアプリが多く動作し、Chromeなどの追加したアプリも無理なく表示することができた。

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X FlipではYoutubeや各社SNSも大きな表示領域で閲覧できる


 もちろん、大画面生かしたエンタメ体験も良好だ。Googleマップや各種バーコード決済画面の表示はもちろん、ゲームも動かすことも可能だ。実用性はさておき、大画面のカバーディスプレイには無限の可能性を感じさせるものだ。

 

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カバー画面でも人気ゲームを動かすことができる

 

 実際にゲームで遊んでみるとこれがまた思った以上に快適に動作する。「フォルダブルスマートフォン・カバーディスプレイでリズムゲームが遊びやすいランキング!」(フリップタイプ部門※)にて堂々の第3位という仕上がりだ。

 

※筆者調べ…フリップタイプの折りたたみスマートフォンにてリズムゲームが遊べる機種は全世界に10機種もあり、その中での堂々の3位だ。ちなみに1位はモトローラのrazr 40 ultra、2位にはGalaxy Z Flip5と続く。最下位はGalaxy Z Flip3だ。

 
スマートフォンとして使用感をチェック!Snapdragon 8+ Gen 1搭載で高性能。Zeiss監修カメラできれいに撮れる


 ここまでカバーディスプレイの操作感を中心に紹介したが、ここからはスペックなどを見ていこう。vivo X FlipはSoCにSnapdragon 8+ Gen 1を採用し、メモリは12GB、ストレージは256または512GBとなっている。
 採用されるSoCはSnapdragon 8+ Gen 1と約1年前に登場したハイエンドモデルに採用されていたものだ。基本性能は高く、動作としては多くの場面でいまなお満足して利用できるものだ。


 

 展開時の画面は6.74インチでフルHD+解像度となっている。21:9比率で120Hzのリフレッシュレートに対応するなど、こちらも高性能な仕上がりとなっている。同社の端末で特徴的な折り目が目立ちにくい「ティアドロップ方式」と呼ばれる方式で折りたたむものとなり、公称値で50万回の折りたたみに耐える構造となっている。

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また、画面の角度保持もある程度可能だ。カメラなどのアプリは、90度で保持した際に柔軟にUIが変わる

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展開時は6.74インチの大きなディスプレイを備える

 

 カメラについては、5000万画素のメインカメラ、1300万画素の超広角カメラを備える。vivoらしくZeiss監修の綺麗に撮影できる要素はフラグシップになる「Xシリーズ」の名に恥じぬものとなる。得意とする夜景モードなどもしっかり備え、綺麗に撮影することができる。


 この手の機種はいろいろと試したが、Huawei P50 Pocketなどとカメラ性能では真っ向勝負できるフリップタイプのスマートフォンと感じた。この他、リアカメラを使用したビデオチャットや撮影時のプレビュー画面も大きな画面で表示できるので、非常に良いセルフィー体験が可能となっている。

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Zeissロゴの入る高性能なカメラは同社のハイエンド機らしくしっかり備える

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何枚か撮影したが、比較的綺麗に撮影できる。夜景モードなども備えており、実用面では十分な性能となっている。このほか強力な補正のかかるビューティーモードも備えており「盛れる」セルフィースマホとしても高い性能を持っている。

 

 今回レビューのパープルはビーガンレザーの仕上げとなっている。かばんやサイフを意識させれる縫い目のような質感もあって、安物感は感じない。

 このほかにもシルクゴールド、ダイアモンドブラックのカラーが展開されているが、全て異なる仕上げとなっている。

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今回のパープルは特に女性をターゲットに絞った製品となっている。


 そのほか、生体認証としては電源ボタン一体型の指紋センサーを備える。バッテリー容量は4400mAh、44Wの急速充電にも対応している。Galaxy Z Flip5などよりも大容量となっている点も特徴だ。
 

フリップタイプスマホの新たな選択肢。グローバル展開にも期待

 

 さて、vivo X Flipは同社初のフリップタイプの機種ながら、他社の製品をよく研究して投入したものだと感じさせれる機種だ。需要が高まりつつあるカバーディスプレイの大画面化に加え、この手の機種では削りがちなカメラ性能をしっかり押さえている。

 ブラウジングやSNS閲覧はもちろんのこと、動画視聴やゲームもある程度楽しむことができる。どちらかといえば、Galaxy Foldのような横開きスマホに近いコンセプトで「閉じてコンパクト、開いて大画面」を形にした機種としても評価できる。


 そして、Galaxy Z Flip5でもそうだったが、このセグメントの機種は女性をターゲットにした製品も多い。デコレーションと言った用途もあるが、X Flipのように機能や本体デザインでより絞り込んできた機種はそう多くない。

 市場が過熱している中国にて差別化を図るのであれば、機能面の差別化に加えて大胆なデザインとなることも納得の製品だ。
 

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 vivo X Flipの価格は5999元(約11万円~)の設定となっており、同国向けの一般的なフラグシップスマホと変わらない価格設定としている。

 このような魅力的な端末がグローバル版などで広く世に出てくると、新しいアプローチのスマートフォンが出てくるかもしれない。

 

www.hayaponlog.site

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