シャープは本日、最新スマートフォンである「AQUOS sense8」を発表した。11月上旬以降の発売を予定しており、取り扱いキャリアはドコモ、au/UQ mobile、楽天モバイルのほか、オープンマーケットでも取り扱う。
価格はドコモで6万2150円、楽天モバイルで6万3800円とし、それ以外の販路では現時点で未定となる。また、日本のみならず台湾とインドネシアでも順次展開するとした。
前作の惜しいところを多く改善したスタンダードモデル AQUOS sense8
AQUOS sense8のデザインはAQUOS sense7を踏襲したAQUOS Rシリーズに通づるデザインとなった。スペックについては以下の通りだ
SoC:Snapdpagon 6 Gen 1
メモリ:6GB
ストレージ:128GB+SDカード対応
画面
6.4インチ Pro IGZO OLED FHD+解像度
90Hzフレームレート対応 LPTO制御対応
カメラメインカメラ:5030万画素 f1.9(換算23mm)
超広角カメラ:1300万画素 f2.2(換算17mm)フロントカメラ:800万画素
OS:Android 13
バッテリー:5000mAhカラー:コバルトブラック、ライトカッパー、ペールグリーン
AQUOS sense8では核となるプロセッサがSnapdragon 6 Gen 1 と新しくなった。AQUOS sense7に採用されたSnapdragon 695 5Gと比較してCPU性能は36%、GPU性能は33%向上している。
AQUOS sense8ではSnapdragon 6 Gen 1を採用した
このほか、画面は90Hzのリフレッシュレートに対応した自社製OLEDパネルを採用。黒フレーム挿入による180Hzのフレーム処理にも対応。画面サイズは6.1インチでFHD+解像度となる。
6.1インチと持ちやすいサイズのディスプレイは継続された
売りのカメラ性能は同社の「AQUOS R8」に近く、メインカメラは5000万画素、1/1.55型のイメージセンサーに加えて800万画素の超広角カメラも備える。
また、メインカメラは光学式手ぶれ補正機構を採用し、従来よりも手ブレを抑えられるとしている。画像処理としてはフラッグシップである「AQUOS R8 pro」の高画質化技術を応用した新画質エンジン「ProPix5」を採用。Snapdragon 6 Gen.1によって強化されたISPにより、非圧縮のRAWデータを複数枚撮影して合成するHDR撮影に対応する。
これによって、明暗差のあるシーンでの黒つぶれを低減、豊かな階調表現で細部の質感まで美しく表現できるとした。
OSはAndroid 13を採用。3回のOSアップデートと最長5年のセキュリティパッチ提供を公言し、ミッドレンジモデルでも「長く使える」ことをアピールした。本体部品には再生プラスチックを採用するなど、環境配慮にも力を入れている。
地球環境にも優しいスマートフォンだ
日本でもニーズの大きいSDカードスロットやイヤホンジャックを備え、IP68の防水にも対応する。また、高耐久な「MIL-SDT810」規格に対応。キャリアモデルでもeSIMも利用することができ、DSDVにも対応だ。
バッテリーは5000mAhと増量されたが、本体重量は159gとかなり軽量に仕上げた。
「AQUOSはカメラ」を意識させ、高い画面性能でエンタメ体験を高めるスマートフォン
率直に言わせてもらうと、AQUOS sense8はAQUOS sense7で感じた惜しいところを多く改善してきたスマートフォンとなった。
一言で言えばAQUOS sense7からプロセッサ性能と画面性能は向上、カメラは光学式手ぶれ補正を追加、バッテリーは5000mAhは増加という形でアップグレードされた。
加えて今回、AQUOS sense8では3回のOSアップデートと最大5年のセキュリティパッチを提供するなど、安価な価格帯でも安心して利用できるスマートフォンとなった。
競合製品はスペック面でどうしても惜しいと感じる製品が多い中で、AQUOS sense8のスペックはかなり魅力的に映る。価格もキャリア版で6万円前半、オープンマーケットでは5万円台後半を予定するなどかなり攻めた設定となっている。
今回はAQUOS R8同様にレンズフィルターが取り付けられるケースも発売が予定される。海外展開も予告されるなど、2023年の後半戦を彩る新たなニューフェイスとして発売を期待したいスマートフォンだ。