こんにちは。累計300台以上のスマホを利用してきたライターのはやぽんです。
さて、以前にご紹介したダイソーで購入できる有線イヤホンを利用するための「DAC付き変換ケーブル」はご好評いただき、多くの方に閲覧いただいたことを感謝いたします。詳細は以下の記事となるが、パッケージの確認等に利用してほしい。
百均のダイソーでDAC内蔵 USB Type-C イヤホン変換アダプターが買える!ハイレゾ対応?音質も含めてチェックしてみた - はやぽんログ!
さて、そんな300円DACにまたも新機種?が登場した。今回も実際に手に取ることができたので紹介してみたい。
ダイソーDACの新作です。検証してみましょう pic.twitter.com/vmIkXGrECW
— はやぽん (@Hayaponlog) 2023年12月4日
- iPhone 15やPixelで使えるDAC付き変換ケーブルに高級感アップの新機種!もちろん全国のダイソーで300円で買える
- 肝心のDACは以前と同様のAB13X…今回もハイレゾは非対応。
- 300円DACの新機種!高級感はアップしたが、中身はほぼ同じ!ダイソーで買えることが最大の利点
iPhone 15やPixelで使えるDAC付き変換ケーブルに高級感アップの新機種!もちろん全国のダイソーで300円で買える
このアダプタは、有線のイヤホンを接続する3.5mmジャックとUSB Type-C端子の変換ケーブルになる。iPhoneのLightningアダプタ同様に、基本的にスマートフォンと組み合わせて利用するものとなっている。
今回のニューモデルのパッケージには「300円」の文字が目立つ。ケーブルカラーなどからも確かに以前のものと異なる商品だ。
パッケージを開封するとアダプタが出てくる。ケーブルは布巻き、コネクタカバーは金属製だ
さて、この手のアダプターの需要が最も高いものはやはりiPad だ。USB-C端子になったiPadではイヤホンジャックが廃止された。また、iPhone 15以降のUSB-C端子になったiPhoneも従来のLightningアダプタではなく、このような製品が必要となる。
そのため、有線イヤホンを利用する場合は変換ケーブルを利用する必要がある。これがデジタル出力対応、いわゆるDACの入ったものでないと使えないのだ。日本でも人気のiPhoneがUSB-C端子になったことで、今後この手のアダプタの需要はより大きくなると予測される。
USB-CのiPhoneにもこの手のアダプタは必須だ
2018年にiPad Proを皮切りにUSB-Cが採用されるiPadシリーズ。
AndroidスマートフォンでもPixelシリーズをはじめ、USB端子からアナログ出力ができるものとできないものがある。
また、この手のDAC内蔵のアダプタに関しては、本体のDACに依存しないため、近年のAndroidスマートフォンは概ね利用できる形となっている。本体のイヤホンジャックが壊れた際に、仮設で装着すると音声出力とマイク入力として利用できる。
肝心のDACは以前と同様のAB13X…今回もハイレゾは非対応。
確かにこの手の製品としては安価な300円のものだ。本当にUSB DACとして使えるのか?ダイソーに売ってるような商品なので、当たりハズレがあるのではないか?そのように感じる読者の方もいるだろうが、今回の商品もDACとしてちゃんと使うことができた。
今回はGoogle Pixel 8 Proで試してみた。問題なく再生は可能だった
USBオーディオハードウェアを確認できるNeutron Music Playerで確認したところ、"AB13X USB Audio"と表示された。これは最初に発売されたダイソーDACと同様のものになるため、ほぼ同じものという認識でよい。
接続時はスマートフォン側でもオーディオドライバーが切り替わる警告が出たので、DACとして機能していることがわかる。
このDACで処理できる信号は16bit/48kHzまでのようだ。そのため、ハイレゾ音源には非対応となる。そのため、性能は前回紹介したものと大きく変わらず、スマートフォンの付属品で採用されているものと同様のスペックだ。
今回も強制的に24bit/96kHzの信号を送ったところ、うまく再生できずにノイズが発生した。
肝心のサウンドについては、この機種も案の定"音が鳴っている"と評価したい。それでも筆者としては"まだ"こちらのDACの方が好みの音を鳴らしてくれると感じた。
まず、前回同様にサーッというホワイトノイズが多く、接続しているイヤホンによってはかなり耳障りな印象だ。音の解像感も高いとは言えず、どこかベールを被ったような印象となる。
低域もアンプのパワー不足からか厚みなどは感じられず、こればかりは"薄い"と評価せざるを得ない。この辺りはDACに備わるアンプの弱さも考えられる。
そのため、この手のダイソー300円DACは音質アップには使えないようだ。前述の通り、ハイレゾフォーマットにも非対応となるため、昨今のスマートフォンに入っているDACのほうがもっと高性能だ。
その一方で、以前のDACで見られたバッテリー消費の多さについては、こちらのDACでは見られなかった。このほか、イヤホンマイクもちゃんと利用できたので、iPhone 15やiPad。Androidスマートフォンであれば問題なく利用できそうだ。
300円DACの新機種!高級感はアップしたが、中身はほぼ同じ!ダイソーで買えることが最大の利点
さて、今回のDAC付きの変換ケーブルについて正直なところ、前回レビューした製品の筐体デザインや仕上げ、販売元を変えた製品となっていた。
今のところ使っていて不満はないが「繋ぎ」「予備」として持っておくには十分すぎるものと感じた。そして、今回紹介したUSB変換ケーブルの最大の利点は"ダイソーで気軽に買えること"だ。
このようなイヤホン変換ケーブルはAmazon等の通販でも安く購入することができるが、販売店によってはDACの有無を表記していないことがある。特に安価な商品は、レビュー評価が低いものもあり不安を感じる点も多い。
一方、家電量販店では1000円ほどと高価なこともあり、スマートフォンの付属品やAppleやGoogleの純正品を使ってる方も多いのではないか。
そんな中全国のダイソー実店舗で購入できるこの変換ケーブルは、ある意味安心感を持って購入することができる。仮に初期不良で動作しなくても、返金対応も容易だ。
音質や接続時の品質はさておき、断線したり予備が欲しいタイミングで「気軽に購入できる」こと。これが、ダイソー300円DAC付き変換ケーブルが持つ最大のメリットになる。
最後に、今回の商品でも同様の注意点となるが、機種によっては"普通のDAC"として認識されることがある点だ。
この場合、音量制御ができないダイレクト出力となるため、最大音量で出力されてしまうのだ。一般的なDAC機能付きアンプであれば、ボリュームを備えているため音量調整ができる。
今回紹介した変換ケーブルタイプのものは、物理的な音量調節ができないため、機種によって相性が悪いことがある。主にAndroid搭載の音楽プレイヤーなどで見られる挙動となるので、この辺りは注意していただきたい。
それにしても100円ショップでDAC内蔵の変換アダプタが複数種類選んで買えるとは。300円商品とはいえ、すごい時代になったものだと改めて感じさせられる。
iPhoneやiPadのUSB-C端子化に加え、Pixelシリーズが力をつけてくるとなれば、自ずとこのようなものの需要が増えることは確かだ。興味がある方は店頭をチェックしてみてほしい。