こんにちは。累計300台以上のスマホを利用してきたライターのはやぽんです。
さて、以前にご紹介したダイソーで購入できる有線イヤホンを利用するための「DAC付き変換ケーブル」はご好評いただき、多くの方に閲覧いただいたことを感謝いたします。詳細は以下の記事となるが、パッケージの確認等に利用してほしい。
百均のダイソーでDAC内蔵 USB Type-C イヤホン変換アダプターが買える!ハイレゾ対応?音質も含めてチェックしてみた - はやぽんログ!
さて、そんな300円DACの亜種として、USB-C端子を備えた「充電しながら使える」ケーブルが500円で登場した。今回も実際に手に取ることができたので紹介してみたい。
ダイソーDACの「充電しながら使える」と言うニューフェイスです。検証していきましょう pic.twitter.com/QzWE660Z1t
— はやぽん (@Hayaponlog) 2023年12月6日
- iPhone 15やPixelで使えるDAC付き変換ケーブルに充電しながら使える新機種!全国のダイソーで500円で買える
- iPhoneやiPadでも充電しながらイヤホンが使えることを確認!遅延は抑えられたが音質は微妙
- USB-CのiPhoneやiPadでリズムゲームを遊ぶならとりあえず持っておくと便利。ダイソーで買えることが最大の利点
iPhone 15やPixelで使えるDAC付き変換ケーブルに充電しながら使える新機種!全国のダイソーで500円で買える
このアダプタは、有線のイヤホンを接続する3.5mmジャックとUSB-C端子の変換ケーブルになる。iPhoneのLightningアダプタ同様に、基本的にスマートフォンと組み合わせて利用するものとなっている。
そして、最大の特徴はUSB-C端子を備えることで、充電しながらイヤホンを利用できるものになっている。
今回のニューモデルのパッケージには「500円」の文字が目立つ。ケーブルカラーなどからも確かに以前のものと異なる商品だ
パッケージを開封するとアダプタが出てくる。ケーブルは布巻き、コネクタカバーは金属製だ
さて、この手のアダプターの需要が最も高いものはやはりiPadだ。USB-C端子になったiPadではイヤホンジャックが廃止された。また、iPhone 15以降のUSB-C端子になったiPhoneも従来のLightningアダプタではなく、このような製品が必要となる。
そのため、有線イヤホンを利用する場合は変換ケーブルを利用する必要がある。これがデジタル出力対応、いわゆるDACの入ったものでないと使えないのだ。日本でも人気のiPhoneがUSB-C端子になったことで、今後この手のアダプタの需要はより大きくなると予測される。
USB-CのiPhoneにもこの手のアダプタは必須だ
2018年にiPad Proを皮切りにUSB-Cが採用されるiPadシリーズ。
AndroidスマートフォンでもPixelシリーズをはじめ、USB端子からアナログ出力ができるものとできないものがある。
また、この手のDAC内蔵のアダプタに関しては、本体のDACに依存しないため、近年のAndroidスマートフォンは概ね利用できる形となっている。本体のイヤホンジャックが壊れた際に、仮設で装着すると音声出力とマイク入力として利用できる。
iPhoneやiPadでも充電しながらイヤホンが使えることを確認!遅延は抑えられたが音質は微妙
確かにこの手の製品としては安価な500円のものだ。本当に充電しながら利用できるのか?USB DACとして使えるのか?ダイソーに売ってるような商品なので、当たりハズレがあるのではないか?そのように感じる読者の方もいるだろう。
単刀直入に言えば、今回の商品はちゃんと充電しながら利用でき、USB-DACとしてちゃんと使うことができた。
今回はiPhone 15 Proで試してみた。問題なく充電しながら音楽再生が可能だった
急速充電に対応したスマートフォンを接続すると、ある程度充電速度は抑えられる仕様だ
USBオーディオハードウェアを確認したところ、以前に紹介した300円DACと同様に"AB13X USB Audio"と表示された。これは最初に発売されたダイソーDACと同様のものになるため、ほぼ同じものという認識でよい。
左が今回の製品、右が前回紹介のUSB DAC
接続時はスマートフォン側でもオーディオドライバーが切り替わる警告が出たので、DACとして機能していることがわかる。
このDACで処理できる信号は16bit/48kHzまでのようだ。そのため、ハイレゾ音源には非対応となる。そのため、性能は前回紹介したものと大きく変わらず、スマートフォンの付属品で採用されているものと同様のスペックだ。
今回も強制的に24bit/96kHzの信号を送ったところ、うまく再生できずにノイズが発生した。
肝心のサウンドについては、この機種も案の定"音が鳴っている"と評価したい。それでも筆者としては"まだ"こちらのDACの方が好みの音を鳴らしてくれると感じた。
まず、前回同様にサーッというホワイトノイズが多く、接続しているイヤホンによってはかなり耳障りな印象だ。音の解像感も高いとは言えず、どこかベールを被ったような印象となる。
低域もアンプのパワー不足からか厚みなどは感じられず、こればかりは"薄い"と評価せざるを得ない。この辺りはDACに備わるアンプの弱さも考えられる。
そのため、この手のダイソー500円DACは音質アップには使えないようだ。前述の通り、ハイレゾフォーマットにも非対応となるため、昨今のスマートフォンに入っているDACのほうがもっと高性能だ。
その一方で、以前のDACで見られたバッテリー消費の多さについては、こちらのDACでは見られなかった。イヤホンマイクもちゃんと利用できたので、iPhone 15やiPad。Androidスマートフォンであれば問題なく利用できる。
USB-CのiPhoneやiPadでリズムゲームを遊ぶならとりあえず持っておくと便利。ダイソーで買えることが最大の利点
さて、今回のDAC付きの充電端子も備えた変換ケーブルについては、ちゃんと使える製品ということがわかった。
この手のアダプターはスマートフォンを充電しながらリズムゲームで遊ぶ際には非常に便利なものとなる。遅延についても、ワイヤレスイヤホンよりは抑えられるものとなる。
iPhone 15 ProやiPad Pro、Androidスマートフォンでもちゃんと利用できることを確認した。
今のところ使っていて不満はないが「繋ぎ」や「予備」として持っておくには十分すぎるものと感じた。そして、今回紹介したUSB変換ケーブルの最大の利点は"ダイソーで気軽に買えること"だ。
このようなイヤホン変換ケーブルはAmazon等の通販でも安く購入することができるが、販売店によってはDACの有無を表記していないことがある。特に安価な商品は、レビュー評価が低いものもあり不安を感じる点も多い。
一方、この手のアダプタは家電量販店ではあまり見かけないものでもあり、試す機会も少ないものとなる。
そんな中全国のダイソー実店舗で購入できるこの変換ケーブルは、ある意味安心感を持って購入することができる。仮に初期不良で動作しなくても、返金対応も容易だ。
音質や接続時の品質はさておき、断線したり予備が欲しいタイミングで「気軽に購入できる」こと。これが、ダイソー500円DAC付き変換ケーブルが持つ最大のメリットになる。
今回紹介した変換ケーブルタイプのものは、物理的な音量調節ができないため、機種によって相性が悪いことがある。主にAndroid搭載の音楽プレイヤーなどで見られる挙動となるので、この辺りは注意していただきたい。
それにしても100円ショップでDAC内蔵の変換アダプタが複数種類選んで買えるとは。500円商品とはいえ、すごい時代になったものだと改めて感じさせられる。
iPhoneやiPadのUSB-C端子化に加え、Pixelシリーズが力をつけてくるとなれば、自ずとこのようなものの需要が増えることは確かだ。興味がある方は店頭をチェックしてみてほしい。