2024年もいろいろなスマートフォンを購入してしており、その数は31台だった。今回はその中から「買って良かった」スマートフォンを3機種選出したので、チェックしていきたい。
- 驚異的な望遠カメラを備えたカメラスマホ「vivo X100 Ultra」
- もはや撮影体験はカメラ。日本でも注目された「Xiaomi 14 Ultra」
- 世界最軽量折りたたみスマホ「vivo X Fold 3」
- 2024年の振り返り。やはりカメラスマホと折りたたみスマホの進化が著しい
驚異的な望遠カメラを備えたカメラスマホ「vivo X100 Ultra」
今年発売されたカメラスマートフォンの中で、「買って良かった」機種がvivo X100 Ultraだ。2024年世代のカメラ特化機種の中では"後発"だったこともあって他社製品とうまく差別化を図れていた。
本機種は1型のセンサーを採用したメインカメラに加え、2億画素の1/1.4型という大型センサーを望遠カメラに採用。高品質レンズも相まって驚異的とも言えるズーム性能を持ち合わせている。
これによって10倍望遠はもちろん、条件が良ければ20倍望遠すらSNS等の用途なら使えるレベルのクオリティで撮影できる。多種多様な撮影モードを備えるなど、強いカメラスマホに仕上げてきた。
また、望遠カメラはテレマクロ撮影も可能で、イヤホンなどの細かいディテールを持つ製品を簡単に撮影できる点も実用的だった。
基本性能の高さはもちろん、容量5500mAhの高密度バッテリーを採用。他社の同クラス品よりも10%ほど多く、これによって長く使うことができた点もポイント。
もはや撮影体験はカメラ。日本でも注目された「Xiaomi 14 Ultra」
もうひとつ。カメラスマホとしてはXiaomi 14 Ultraは「買って良かった」と言えるスマートフォンだ。
本機種は1型センサー+可変絞りのメインカメラ、寄れる望遠カメラが特徴。ライカ共同開発のチューニングによって、「エモい」と評される写真を量産できる点がポイント。日常的な場面ではこれとX100 Ultraの2台で概ねカバーできた。
また、Xiaomi 14 Ultraには純正オプションでPhotography Kitというカメラグリップも用意。シャッターボタンに加え、ズームレバーやダイヤルも備わるなど、カメラに近い撮影体験ができる「差別化」もできていた。
この機種は日本でも発売されて大きな話題にもなった。各メディアでも印象的に残った機種として上位にランクにするなど、SNSだけにとどまらない領域でも話題になった機種だ。
日本でも発売されて大きな話題になった
世界最軽量折りたたみスマホ「vivo X Fold 3」
今年買って良かったスマホでは最軽量折りたたみスマホのvivo X Fold 3だ。とにかく「触って驚いた」スマホであり、折りたたみスマホもここまで軽くできるのかと感心させられた。
重量は219g。昨年の最軽量が229gのHONOR Magic V2だったのだが、これよりも一回り大きいサイズ、バッテリー容量すら5500mAhと増量したにも関わらず10gも軽量化できるという「技術の進歩」を感じた次第。
使った感覚はほとんど「普通のスマホ」であり、持ち運び頻度の高い折りたたみスマホであった。本機種は上位のvivo X Fold 3 ProやHONOR Magic V3といった「1台で全てこなす」というものではないが、2台持ちをする筆者のような人間にとっては非常に便利なスマホだった。
とにかく羽のように軽いスマホだった
2024年の振り返り。やはりカメラスマホと折りたたみスマホの進化が著しい
このほかにも日本、海外問わず様々なスマートフォンに触れてきたが、実際に買って良かったと思えたこの3機種を選出した。
今年は端末のサイズが変わったXperia 1 VIやROG Phone 8といった新機種、レノボ傘下になって復活したFCNTのarrows We2 Plusも印象に残った。後半に登場したvivo X200 Pro miniやXiaomi 15も大容量バッテリー搭載で印象的だった。
また、カメラ性能を強化してきたOPPO Find X7 Ultra、Huawei Pura70 Ultraに加え、隠し球のごとく登場したシャープのAQUOS R9 proも印象的だった。個人的にはHONOR Magic 6 Proのようなカメラだけでなく、本体スピーカーなどのエンタメ機能も強かったスマホも印象に残っている。
折り畳みでは軽量全部乗せのHONOR Magic V3や、フラグシップクラスのカメラ性能を備えたvivo X Fold 3 Proがなかなかの衝撃だった。待望の軽量化、大画面化を果たしたGalaxy Z Fold Special Editionも高価ながら印象に残るなど、折りたたみスマホは新規参入の多かったフリップタイプも含めて豊作と感じた。
ニッチジャンルでは高音質特化の水月雨 MIAD01、デザイン特化ながらコストを抑えてきたNothing Phone(2a)、空冷ファン付きゲーミングスマホのREDMAGIC 9 Proも挑戦的なスマホだった。
世界初の三つ折りスマホHuawei Mate XT ULTIMATE DESIGNはあまりに衝撃的過ぎて、触りに行くためだけに中国深センまで飛んでいった。2024年で最も衝撃的だった機種として異論はない。
それでも、実際に使ってみてマストバイだったのはこの3機種に絞った。また、今年を彩った印象的なスマートフォンは、別途ITmediaさんに書かせていただいたので、そちらをチェックして欲しい。
来年もまた、スマートフォンやイヤホンの情報を発信していきたい。読者の皆様のガジェットライフをより良いものになることを祈りつつ、良いお年を迎えてほしい。