どうも
今回はすこーしニッチなものをご紹介
Westone AM Pro 30です。
これはなに
私の知る限り世界で唯一のアンビエント型ユニバーサルインイヤーモニターです。
アンビエントモニターとは
イヤモニはステージ上での使用を目的としているため、高い遮音性を備えています。
もちろんこれはバックスピーカーの音だったり、バンドの生のサウンドだったり観客の声援をも遮断してしまうものになります。
(実際には音の波となって感じられるので、完全に遮断されている訳ではない)
そのような中で「周囲の音を取り込みたい」というアーティストの声を受けて製作されたのがアンビエントイヤーモニターです。
実はSensaphonicsやUltimate Earsなどでは既存のCIEM製品をオプションにてアンビエント化することが可能になっています。
Westone ではアンビエント専用機としてEASシリーズを展開。
既存のモデルに穴を開けてチューニングする前者とは違い、完全な専用設計となっています。
そのEASシリーズのユニバーサル版がAM Proシリーズというわけです。
独特の突起部から周囲の音を取り込むことが出来る。
聴いてみた
今回の試聴曲はこちら
アイドルマスターミリオンライブより
Super Duper/Jus-2-Mint
先週リリースの新曲です。楽曲製作陣がK-PopやJ-Popsをメインで製作される方々が担当されてるため、なかなかのキレッキレサウンドとなっています。
Tokyo 7th Sistersより
アイノシズク/KARAKURI 2039
本日発売のスプリットシングルより。
18歳となった空栗ヒトハ/フタバによって歌われる「アイ」と「I」ですかね。
筆者は死にそうになっています。高校の頃に買ったWestoneのイヤホンのレビューの試聴曲に彼女らの
「-Zero」という曲を持ってきたのですが、こうしてまたWestoneのイヤホンの試聴曲に持ってきてしまうあたりです。
てか、あれから5年近く経つとか…言わない!
ちなみに高校の頃に買ったイヤホンはこれ
late in autumn/fripSide
fripSideさんの楽曲から1曲。知る人ぞ知る南條愛乃さんが作詞に関わられてる楽曲です。
only my railgunのカップリング曲と言えばピンとくる方もいたりするかも…
え?これも10年経つんですかホントですか?何言ってるんですか?
だって私が品川のfripSide Fesで生聴いて好きになったんですよ。何年前でしたっけ?
え?2010年…何をおっしゃいまs…えぇ…
スロウリグレット/田所あずさ
いつものリファレンス音源です。
プレイヤーはAK300とNW-ZX500にて
開放型BAイヤホンという独特なサウンド
簡単に言えばUM Proシリーズをベースに開放的な側面を加えた1本と言えるでしょうか。
UM Proシリーズにあった濃密さはやや薄れ、抜けの良いサウンドになってます。
イメージ的にはUltimate Earsのようなテイストが加わったものになるかなと思います。
そして面白いのが周囲の音が聞こえること。
ステージモニターで使用するような音量だとさすがに周囲の音もそれなりのレベルでないと入ってきません。
ただ、通常音量くらいでしたら電車のアナウンス等も聞き取れるものになっています。
また、特定周波数(主に人の声の周波数)が入ってくるものになっておりよくできた機種だなと感じます。
そして面白いことに音漏れは意外としていないのです。
これはすごい。筐体に穴が開いているはずなのに。
総評
手軽にアンビエントモニターが体感できる1本に
これってあまり話題にはなってませんが、すごいことだと思います。
実はアンビエントモニターって試聴機が皆無で、体感することすら難しい環境にありました。
需要も限られたものなので、かなりのレアなものです。
そんなアンビエントモニターを手軽に体感できる。
それだけでも多くのアーティストの興味を引ける代物になってると思います。
もちろん、我々のようなリスナーにもオススメできる1本でもあります。
簡単に言えばセミオープンのBAイヤホンのようなものでしょうか。いままでにありそうでなかったものです。
よく言えば開放的。悪くいえばWestoneらしい濃密な音ではありません。
でも、この音を好む方も居るなぁと感じるサウンドです。私は嫌いじゃないです。
イヤモニクラスの装着感を持ちつつも、外音を取り込みたい。特にアナウンスなどを聞きたい環境では大いに役に立ってくれるとは思います。
ただ、AirPodsのようなマイクを用いた外音取り込みではないので常用レベルでの取り込みはできないです。
こんな人にオススメ
・アンビエントモニターに興味がある方
・手軽なアンビエントモニターが欲しい方
・外音を取り込めるイヤモニが欲しい方
・人と違うイヤホンが欲しい方
それでは