モトローラは本日、グローバル向けに発売している折りたたみスマートフォン「razr 40 ultra」を日本でも発売することを発表した。奇抜で大画面なカバーディスプレイを特徴とする注目機種だ。
今回はSIMフリーモデルとしての販売で、日本での展開カラーはインフィニットブラックのみ。価格はメモリ8GB、ストレージ256GBの仕様で15万5800円としている。本日より予約開始とし、7月21日の発売となっている。
razr 40 ultraはSnapdragon 8+ Gen 1を採用したハイエンド端末だ。展開時は6.9インチの大画面を持ち、カバーディスプレイは3.6インチとこの手のスマホとしてはかなり大型の仕上がりだ。
筆者は先行して販売された中国版を使用しており、ハードウェアとしての完成度は大いに満足している。
筆者のものは「Viva Magenta」というカラーとなるため、日本では未発売となる
カバーディスプレイはカメラ部の下まで画面になっているなど、技術的に見ても興味深い機種だ。
画面を展開すると6.9インチの大画面となる。最大165Hzのリフレッシュレートにも対応し、折り目もかなり目立たない仕上がりとなっている。
フレックスモードによる画面保持も可能だ。
そして、razr 40 Ultraの特徴はカバーディスプレイの柔軟性の高さだ。このシリーズでは従来からカバーディスプレイの大型化を推しており、今回はほぼ全面が画面という仕上がりになった。
加えて、アプリの方も柔軟に起動できる。SNSやブラウザはもちろん、ゲームも動作させることが可能だ。
Google Mapの使用から、YouTubeの視聴、ゲームまで可能だ
そしてこのカバーディスプレイは144Hzのリフレッシュレートにも対応する。カメラの周囲もタッチパネルとして機能するなど、この手のものとしてはあまりにも贅沢すぎる仕上がりだ。
Galaxy Z Flip3(右)と比較しても画面サイズは一目瞭然だ。
OSはAndroid 13が採用される。マルチタスクやカバーディスプレイの使い勝手も洗練されており、Galaxy Foldシリーズに負けず劣らずのクオリティであることを裏付けさせられる。
また、競合のGalaxy Z Flipシリーズでは利用できないDeXのようなデスクトップモード「Ready For」も利用できるなど、コンパクトながら高性能なことを裏付けている。
razr 40 ultra スペック
SoC:Snapdragon 8+ Gen 1
メモリ:8GB
ストレージ:256GB
画面
カバーディスプレイ:3.6インチ
144Hzリフレッシュレート対応
メインディスプレイ:6.9インチ FHD+
165Hzリフレッシュレート LTPO対応
カメラ
メイン:1200万画素
超広角:1300万画素
フロント:3200万画素
バッテリー:3800mAh
33W急速充電、5Wのワイヤレス充電に対応
生体認証:指紋認証(電源ボタン一体型)
eSIM:対応
IP52の防滴に対応
OS: Android 13
今回、razr 40 ultraは通信事業者としてIIJmioが独占的に取り扱うとしている。同社の価格は13万9800円としており、少々安価なものとなる。
また、期間限定セールとして同社では11万9800円で販売するとし、MNP加入の場合は10万9800円とするなどかなり力を入れた価格設定となっている。日本では支持の強いFeliCaは搭載されていないものの、価格的な優位性は十分にある製品だ。
筆者としては、縦折タイプの折りたたみスマホとしては、razr 40 ultraは今最もお勧めできる製品と感じている。通知が主だったカバーディスプレイに新たな付加価値を提供しようとするプロダクトは、まさに折りたたみスマホ2.0と評価できる新時代だ。
このほか、ミッドレンジスマートフォンとなる「edge 40」も発表された。こちらはSoCにDimensity 8020を採用し、5000万画素カメラ、144Hzディスプレイなどのエンタメ機能に振った製品だ。68Wの急速充電や画面内指紋認証にも対応だ。
コレに加えてFeliCa対応などのローカライズも行なわれており、価格も6万4800円としている。こちらもIIJmioが取り扱いを行い、MNP加入で3万9800円の設定とするなど、日本ではこちらがウケるのではないかと感じさせられる製品だ。
さて、どちらの機種も日本での発売日は7月21日となる。興味がある方はぜひチェックしてみてほしい。