どもー今回は、実は久々にイヤホンを買いました。なんと…私もこんなところにまで手を出してしまいました。
UE18+ Proってやつです。スマホのレビューばかり書いてるとPro+と間違えてしまいます。実は後継でケーブルとコネクタが新しくなったUE18+ Pro to Goというものも出てます。
UEのハイエンドモデル UE18+ Pro
Ultimate Earsと言えばUE10ProやUE900などでお馴染みのメーカーです。実はカスタムイヤーが本業みたいなメーカーで、日本人アーティストも愛用するモデルもあります。筆者が学生の頃は高嶺の花だったUE18 Pro...の後継機ですね。高嶺の花を摘んでしまいましたとさ。
UE18 Proというイヤモニが同社のフラッグシップになっていました。後にUERRが登場し、そこで使われた「TureToneドライバー」をフラッグシップに持ってきてリチューニングしたのがUE18+ Proです。
構成は3Way 6BAの構成となる。同社のイヤモニとしてもUE Liveに次ぐ上位のポジションです。
カスタムイヤーのユニバーサル版であるUniversal Fit
UEの上位モデルはほぼすべてカスタムイヤーとなっていますが、近年ではユニバーサル仕様のものもあります。メーカー側もユニバーサル化することによって、音質の変化はほとんどなく製造過程も同じだと明言していることもあり、カスタムイヤーとほぼ同等レベルとみて良いと思う。
そのため、カスタムとユニバーサルの値段に差が無いのも面白いところ。また、ユニバーサルなので人に布教しやすいのは利点ですね。カスタムイヤーの沼に誘いたい。
ちなみにUE18+ Proのユニバーサル版が通常販売されてるのは日本市場のみだ。一部地域では「Drop版」というシェルプレートの異なるものが数量限定で販売されることもある。
UEの金文字はユニバーサルモデルのみのオプションで、カスタム版にはないとされています。
UE18+ Proを聴いてみた
今回の試聴曲はこちら
アイドルマスターミリオンライブより
DIAMOND JOKER
強い。画面分割処理検証用に100回はプレイしたので親の声より聞いたDIAMOND JOKER
曲調はバチバチに高音域が効いてて、低域も強い。DJイベントで流されたら人差し指を刺しながら最前まで駆け寄る曲ですね。
Tokyo 7th Sisterより
ミツバチ/Le☆S☆Ca
作曲が田淵智也氏(UNISON SQUARE GARDEN)と強い曲。出会いと別れを惜しみ3人それぞれがこれからの歩む情景を描いた楽曲です。
誰がキャスト交代とともにこんな曲を出せと言った!というレベルの名曲。Le☆S☆Caは5人でLe☆S☆Caです。
Wakana Covers ~Anime Classics~より
Get Wild
Karafinaのボーカルを担当されてたWakanaさんソロ名義のアニソンカバーアルバムより。原曲は「シティーハンター」でおなじみのGet Wildです。
ストリングスアレンジとなってる上にWakanaさんが歌うとなればそれはそれは超絶お上品なGet Wildとなっています。アスファルトタイヤ切り付ける車が、石畳を馬車の車輪が切り付けるくらいにはお上品。
スロウリグレット/田所あずさ
いつものです。
プレイヤーはNW-WM1Aです。
音がいいって幸せですね
もうこの一言です。このクラスは一聴して別格だということを分からせられます。さすが定価は2000ドルとあり、並みの折りたたみスマホより高価なだけはあります。
端的に言うと音の定位はモニターと言うだけあり、音像はハッキリしていて、かつ分解能もUERR以上と文句なし。あらゆる音が今までにないくらいの鮮明さで広がります。さらには空間表現が上手いというか、サウンドステージが広いですね。
腰の座るしっかりした低音域があって、透明感あるボーカルが綺麗に合わさっていく感覚です。楽器類の解像感は恐ろしいくらい高く、さすがプロ向けイヤモニと言わんばかりです。
UERRとの違いは音の近さとサウンドステージの広さとなる。UERRは完全なモニタリング特化のイヤモニということもあって、楽器やボーカルの距離はかなり近い。耳元の横からやや後ろ側で楽器が、頭の真ん中でボーカルがという形で鳴ります。
サウンドステージとしてもUEのイヤモニの中ではやや狭めの印象を受けます。ギターやベースの音を拾う、自分の声のモニタリングと言う意味なら圧倒的にUERRの方がやりやすいと言えます。
一方UE18+ Proは音が平均的に散らばったような形となります。ボーカルの定位はほぼUERRのまま全体的にサウンドステージがぐっと広がって、楽器の角がやや取れたようなサウンドになります。そのため音の刺さりは少なめなUERRよりさらに少ないです。
同等クラスのWestone ES60と比べると、ES60の方がより全体的にバランスがいいかなと感じます。ただ、サウンドステージの広さや楽器ひとつひとつの鮮明さはUE18+ Proに部があるようにも感じますので、使い分けると良いかなと思いました。
同じユニバーサルイヤモニの系譜であるFitEar to Go 334ともまた違う。334がやや中域にフォーカスを当ててるのに対して、UE18+Proは全域が滑らかかつ極度な解像感で疲れさせない不思議な魅力があります。
ただ、BA6機積んでる関係か比較的音量はとりにくい部類のイヤホンとなる。イヤモニと言えば高能率で遮音性が高いことからそこまでボリュームを上げなくても音量が取れるが、UE18+ Proだとむしろボリュームを上げたくなるのだ。
上げても心地よいというか、体にしみるように入ってくる。UERRでも感じたがなんとも言えない不思議な感覚だ。
UE18+ Proはオススメか?
私としては「とりあえず買っておけ!後悔はしない」と言いたいところではありますが、正直これをいきなり皆さんにいいぞ!と言ってお買い上げできる代物ではありません。
私もいくら安く買えたといえど、普通の人からすればかなり外れた感覚です。定価はここを見て…ください。
ここまでになればリスニング機だとSONY IER-Z1などのウルトラハイエンド機や、他社を含めたカスタムイヤーも視野に入れられるものになります。正直コスパ云々のものではありません。
それでもひとつ言えるのは、アーティストがライブで聴いてる世界というのが少しは体感できるかなというところです。ある意味完成されたバランスで、オールジャンルに対応できる素晴らしいイヤホンだと思います。これ買えば普通の人はもうイヤホンはこれ以上いりません。
そんなことで久しぶりに個人的リファレンスを追加した形となりました。もうイヤホンを買うことは無いでしょう。
それでは