音のいいスマホ
というところでASUS ROG Phone 5をレビューしました。
今回はより、ROG Phone 5の「オーディオ」の部分を深く掘り下げてみようと思います。
ちなみに姉妹機のROG Phone 5Sあたりもこの辺りは同一仕様です。
Xperia 1IIIはこちらから
- ESS ES9280Pro搭載でゲームのみならずオーディオも強化されたROG Phone 5
- そんなROG Phone 5の音を聞いてみた
- 本体スピーカーも高音質なROG Phone 5
- 最後に、音楽プレイヤーを視野に入れて買っても良いROG Phone 5
ESS ES9280Pro搭載でゲームのみならずオーディオも強化されたROG Phone 5
そもそもESS ES9280Proとは何か?というと
ESS社が展開するDACやアンプ、USBコントローラーを包括したチップと言えるものです。
USBドングルなどの利用を想定しており、スマホ向けDACなどでもいくつか商品が展開されています。
ES9280Proは上位モデルであるES9281Proが単体でのMQAレンダラーを持つのに対して、こちらはMQAに対応しないものとなっている。
それ以外のダイナミックレンジや扱えるサンプルレートなどは9280/9281どちらも共通となる。
スマホ向けDACといえばこんなものですね。
もちろんアナログ部の構成やチューニングに差異はあるかと思うが、これがすでにスマホに内包されてると思えばお得感ありますね。
そんなROG Phone 5の音を聞いてみた
今回の試聴曲はこちら
ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会より
I'm Still... ミア・テイラー(CV.内田 秀)
最近よく使ってるような。単純に好き
Keep Tryin' 宇多田ヒカル
覚えている方は覚えてるかもしれないLISMO!のCMソング
当時着うたフルで無料配信され、250万ダウンロードを記録しています。
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイより
[Alexandros] 閃光
閃光のハサウェイの主題歌をチョイス。
疾走感を感じるものすごくカッコイイ曲なのですが、筆者はどこぞのミームのせいでかぼちゃ頭が踊ってるのが脳内再生されてしまいます。
イヤホンとしてはちょっと厳しめの2本をチョイス
TRN BA15
Ultimate Ears UE 18+ Pro
サウンドとしては普通のスマホでは体験できない解像感、音の厚みを体感することができます。
私が過去に使ってきたスマホの中でも5本の指には入るサウンドクオリティと言えます。
もともと、ゲームにおける解像感(シューティングゲームでの細かな足音や銃声などを再現する)にフォーカスが充てられてるのもチューニングの結果と言えるでしょう。
車両や爆撃の重低音も他社のスマホより厚みがあるように感じます。
これに関してはESSのES9280Proが生きてるなと感じます。
音楽再生において他社のスマホより異なる点は低域、ストリングスの残響表現は他社のスマホより上手です。
ESSらしい少し固いと表現されるサウンドではあります。
チューニングとしてはスマホらしいドンシャリ系で解像感やや高めの「わかりやすい」音作りではありますが、過度にイコライザーで持ち上げたような強調はされていません。
正直、ROG Phone 5はスマホの中ではかなり音圧も出る部類ではあるものの、6BAのカスタムイヤーや15BAのいかれたイヤホンを鳴らすには力不足感を感じました。
せいぜいIER-M7とかでギリギリかと。
女性ボーカルものなどとは相性が良く、特にこだわりがなければこれで十分ではないかと感じさせられます。
下手な2万円くらいの音楽プレイヤーを買うかどうか悩まされます。
本体スピーカーも高音質なROG Phone 5
イヤホンジャックからのサウンドも高品質だが、本体スピーカーの音もかなり高品質な1台と仕上がっている。
音量だけなら下手なアクティブスピーカーより出ますし、フロントステレオなのでちゃんと画面の向きから音が聞こえるのも特徴です。
シャオミの上位モデルもサウンドは良いのだが、どうしても横に広がってしまう感がある。50cmほど本体から離して使うとちょうどいい感じになる。
Xperia 1IIIのような筐体エンクロージャーではないので、多少の箱鳴り感はあるが音質もかなり良い部類と言えます。AQUOS R6あたりから乗り換えると感動します。
最後に、音楽プレイヤーを視野に入れて買っても良いROG Phone 5
さて、今回ROG Phone 5のサウンドについて少し掘り下げてみたが、ESSのDACを積むだけあって非常にクオリティは高いものに仕上がっていると改めて感じました。
ストレージは256GBと大容量なのでハイレゾ音源の使用もある程度は可能かと思います。
そのため、内蔵ストレージに音楽を入れて聞いたりするには文句なしの仕様です。
惜しい点は以下の通り
・ビットパーフェクト再生には非対応
いわゆるハイレゾストリーミング再生時にSRCによってビットレートなどが頭打ちになってしまうことだ。
これは専用機やなぜか回避できるSONY Xperia 1IIIといったスマホを使うしかありません。
・SDカードスロットがない
これも惜しいところ。LGの高音質スマホたちはビットパーフェクトこそできない代わりにSDカードにがつがつとハイレゾ音源を突っ込んで使用できた。
それでもサウンドクオリティは随一ですし、ハイレゾストリーミングも利用しなければそこまで関係ないもの。
もちろん、ハイレゾ音源でなくても他社のスマホとの差ははっきりとわかります。
それでは